「夫は外で働く」「妻は家庭を守る」な考え方、昔と今でどう違う?

2009/12/13 10:57

夫婦イメージ内閣府は2009年12月7日、男女共同参画社会に関する世論調査の結果を発表した。それによると、「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきであるか」という考えに対し、男性は50%・女性は59%が反対の意向を示していることが分かった。このことは先に【「夫は外で働く」「妻は家庭を守る」はもう古い? 反対は55%に】でお伝えした通りだが、そのような考えは昨日今日に始まったことなのだろうか。同世論調査の結果を過去にさかのぼって調べ、グラフ化してみることにした(最新データのリリースは【こちら】)。

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今調査のうち最新のものは2009年10月1日から18日にかけて、調査員による個別面接聴取方式で20歳以上の男女に対して行われたもので、有効回答数は3240人。男女比は1510対1730で、年齢階層比は20代が319人・30代が473人・40代526人・50代617人・60代718人・70歳以上587人。

家庭生活等に関する意識に関する設問の中で、結婚観などにおいて、「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきであるか」という問いを設定。これに「賛成」「どちらかといえば賛成」「分からない」「どちらかといえば反対」「反対」の5つの選択肢から選んでもらうというスタイルで尋ねているデータ、全体では過去6回分が残っている。

↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えについて(過去調査結果)
↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えについて(過去調査結果)

第一印象からして、青い部分が近年に近付くにつれて減り、赤い部分が増えるのが分かる。つまり賛成派が減り、反対派が増えているというわけだ。これをDI値(賛成:+2、どちらかというと賛成:+1、どちらかというと反対:-1、反対:-2で係数を割り振り、DI値を算出)でグラフ化するとさらによく把握できる。

↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方DI値(過去調査結果)(賛成:+2、どちらかというと賛成:+1、どちらかというと反対:-1、反対:-2)
↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方DI値(過去調査結果)(賛成:+2、どちらかというと賛成:+1、どちらかというと反対:-1、反対:-2)

まさに今世紀に入ってから賛成派と反対派の割合が逆転し、以後も少しずつ反対派が増えていく様子が分かる。

「若年層が反対の意向を強くしているだけで、高齢者はそうでもないのでは?」という疑問もわいてくるかもしれない。そこで年齢階層別・性別に変移を示したものをグラフ化する。残念ながらこの区分でデータが残っているのは2002年7月調査の結果以降のもののみなので、その範囲に限ったものでグラフを構成する。

↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えについて(過去調査結果)(性別・年齢階層別DI値推移)
↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えについて(過去調査結果)(性別・年齢階層別DI値推移)

70歳以上が突き抜けて賛成意向が強い事が分かるが、それでも時代の流れと共に少しずつ「そうでなくてもいいのでは」という意識に傾きつつあることが分かる。また、20代と60代はこの数年の間に一層反対意思を強めているのに対し、30代・40代は逆に賛成の意見が増えているのも興味深い。子育てという現実に直面して、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えを肌身を持って体感しているのかもしれない。



以前の記事からの繰り返しになるが、今調査結果はあくまでも「意識」の調査によるもので、合っているのか間違っているのか、社会の仕組みやルールがそのような体制をしているのかを示すものではない。その点に留意した上で目を通していただくと幸いである。

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