「夫は外で働く」「妻は家庭を守る」はもう古い? 反対は55%に

2009/12/13 10:48

夫婦イメージ内閣府は2009年12月7日、男女共同参画社会に関する世論調査の結果を発表した。それによると、「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきであるか」という考えに対し、男性は50%・女性は59%が反対の意向を示していることが分かった。世代別では若年層の方が反対率が高いが、50代でも反対派が6割に達するなど、中堅-高齢層にも意識の変化が及んでいることがうかがえる(【発表リリース】)。

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今調査は2009年10月1日から18日にかけて、調査員による個別面接聴取方式で20歳以上の男女に対して行われたもので、有効回答数は3240人。男女比は1510対1730で、年齢階層比は20代が319人・30代が473人・40代526人・50代617人・60代718人・70歳以上587人。

家庭生活等に関する意識に関する設問の中で、結婚観などにおいて、「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきであるか」という問いを設定。これに「賛成」「どちらかといえば賛成」「分からない」「どちらかといえば反対」「反対」の5つの選択肢から選んでもらったところ、全体では10.6%が「賛成」・30.7%が「どちらかといえば賛成」と答え、合わせて41.3%が賛成の意を示す結果となった。

↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えについて
↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えについて

逆に「どちらかといえば反対」は31.3%・「反対」は23.8%となり、あわせて55.1%は反対している計算になる。賛成・反対の理由までは今設問では尋ねていないが、今件設問のような考えは「古いし実情に合わないから賛成できない」という意見が多いようだ。

男女別では当然ながら女性の方が反対派が多く、58.6%に達している。興味深いのはむしろ年齢階層による差で、若年層が飛びぬけて拒絶反応が大きいものの、30代で一度賛成派が増え、その後は経年と共に反対派が増える傾向がある。50代では「反対派」、特に明確に「反対」の意思表示をする人が増加する傾向を示している。

この傾向は賛成:+2、どちらかというと賛成:+1、どちらかというと反対:-1、反対:-2で係数を割り振り、DI値を算出すると良く分かる。

↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方DI値(賛成:+2、どちらかというと賛成:+1、どちらかというと反対:-1、反対:-2)
↑ 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方DI値(賛成:+2、どちらかというと賛成:+1、どちらかというと反対:-1、反対:-2)

女性・20代において「夫は外で働き、妻は家庭を守る」事に対する反発心が強いのは理解できる。自由気ままにいたいという気持ちが大きいのだろう。30代になるとその値が突然減少するのは、昔ながらの価値観を再確認する云々ではなく、実際に子供が出来て自分自身がそのような立ち位置についたことによるもの。子供が大きくなり手がかからなくなるにつれて、反対値が増加するあたりからも容易に想像できる。50代で強い「反対」が一番大きくなるのは、子供が親離れをした影響からだろうか。

一方60代以降で賛成派が多いのは、自分自身の家族構成の状況というより、昔の価値観によるところが大きいものと思われる。70歳以降では賛成派が反対派を大きく上回っているのも確認できる。



今調査結果はあくまでも「意識」の調査によるもので、合っているのか間違っているのか、社会の仕組みやルールがそのような体制をしているのかを示すものではない。その点に留意した上で目を通していただくと幸いである。

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