職場や社会一般での男女平等感、「男性優遇」な思いはまだ強い?

2009/12/11 05:34

男性優遇?イメージ内閣府は2009年12月7日、男女共同参画社会に関する世論調査の結果を発表した。それによると、職場や社会一般、慣習上において「男女が平等である」と考えている人は2割程度しかいないことが分かった。職場では5割、社会一般では7割の人が「男性の方が優遇されている」と答えている。男女別では女性の方が「男性が優遇されている」とする回答率が高く、歳と共に「分からない」との回答者が多くなる傾向が見られる(【発表リリース】)。

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今調査は2009年10月1日から18日にかけて、調査員による個別面接聴取方式で20歳以上の男女に対して行われたもので、有効回答数は3240人。男女比は1510対1730で、年齢階層比は20代が319人・30代が473人・40代526人・50代617人・60代718人・70歳以上587人。

男女共同参画社会に関する意識の設問中、「職場」「社会通念・慣習・しきたりなど」それぞれにおいて男女の地位の「平等感」を5段階評価+「分からない」の選択肢の中から答えてもらったところ、「職場」では62.1%・「社会通念」では71.9%の人が「男性が優遇されている」と感じているという結果が出た。

↑ 職場における男女の地位の平等感
↑ 職場における男女の地位の平等感

↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感
↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感

ぱっと見で青系統の面積が大きいことから、認識の上では「男性が優遇されている」という意見が多数を占めていることが分かる。「職場」はまだしも「社会通念」では3/4ほどが赤系統、「女性優遇」の赤系統はほとんど線でしかない。「かくあるべき」という認識の「平等」は2割前後に留まっており、少なくとも「男性の方が優遇されているナ」という雰囲気が支配的である様子がうかがえる。

いくつか特徴を挙げてみると、男女別では多少の違いはあれど「男性は『女性優位』」「女性は『男性優位』」の値が、相対する性別よりも高い。また、「職場」では50代くらいまでは「男性優位」の値はほぼ均等で、それ以降は少しずつ低下していくのに対し、「社会通念」では40代で一番「男性優位」の値が大きく、以降は「平等」の値が増加していく。

40-50代で
社会通念上の
「男性優位」が
跳ね上がるのは
子育て絡み?
「職場」の場合は現場で働く50代くらいまでは男女間の平等関係にあまり変化がないので、一定値を維持し続けるのだろう。その後は退職などで状況が分からなくなることもあり、「分からない」の値が増加していくものと思われる。

一方「社会通念」で40代がもっとも「男性優位」の値が大きいのは、家庭生活内での夫の振る舞い、特に子育て絡みでのやりとりが大きく関わっていると考えられる。やがて子供も成長し、夫も定年退職を迎えると男女の差があまり関係ない生活を送るようになるので、「職場」では見られなかった「平等」属性が増加していくことになる。

なお今回のデータはあくまでも回答者一人ひとりの「主観」による「認識」。具体的な制度や数字に基づいた、男女平等の関係を示したものでは無い。その点に注意をした上で、データを見てもらえるとありがたい。

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