職場や社会一般での男女平等感、「男性優遇」な思いはまだ強いか(最新)

2019/11/27 05:27

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2019-1118閣府は2019年11月15日、男女共同参画社会に関する世論調査の結果を発表した。それによると、職場や社会一般、慣習上において「男女が平等である」と考えている人は2-3割程度しかいないことが分かった。職場では5割強、社会一般では約7割の人が「男性の方が優遇されている」と答えている。男女別では女性の方が「男性が優遇されている」とする回答率が高く、年が上になるに連れて「分からない」との回答者が多くなる傾向が見られる(【男女共同参画社会に関する世論調査】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【「夫は外働き、妻は家事」賛成派は3割台で漸減中(最新)】を参照のこと。

回答者自身が認識する男女の地位の平等感について、「職場」「社会通念・慣習・しきたりなど」それぞれの観点で「男性が非常に優遇」「男性が優遇」(以上男性優遇派)、「女性が優遇」「女性が非常に優遇」(以上女性優遇派)、そして「平等」「分からない」の計6選択肢の中から選んでもらった結果が次のグラフ。まずは「職場」だが、全体では53.4%の人が男性優遇派となった。「平等」は30.7%、女性優遇派は5.0%に過ぎない。

↑ 職場における男女の地位の平等感(男女別)(2019年)
↑ 職場における男女の地位の平等感(男女別)(2019年)

↑ 職場における男女の地位の平等感(男女別・年齢階層別)(2019年)
↑ 職場における男女の地位の平等感(男女別・年齢階層別)(2019年)

ぱっと見で青系統色の面積が大きいことから、認識の上では男性優遇派であるとの認識の意見が多数を占めていることが分かる。「平等」は3割前後に留まっており、少なくとも「職場では男性の方が優遇されている」との雰囲気が支配的な様子がうかがえる。

いくつか特徴を挙げてみると、男女別では多少の違いはあれど「男性は『女性優遇』」「女性は『男性優遇』」の値が、相対する性別よりも大きい。また男女とも30-40代にかけて男性優遇派の値が大きくなっているのが興味深い。職場での経験を経て昇進したり多様な方面で活躍の場を与えられるに連れて、男性が優遇されていると認識できる機会が多々得られるということか。

他方50代では男女間で男性優遇派の認識に小さからぬ差が生じている。特に「男性が非常に優遇」の回答率には2倍以上の差が生じている。多くの人が職場ではそれなりの立ち位置にあることを考えると、この年齢階層の認識の違いが問題の一因なのかもしれない。

また男女とも60代以降は、特に女性の70歳以上は「分からない」の値が非常に高くなっている。これは退職などで職場の実情が分からなくなるのが原因だと思われる。

続いて「社会通念・慣習・しきたりなど」の観点から見た男女の地位の平等感。

↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別)(2019年)
↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別)(2019年)

↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別・年齢階層別)(2019年)
↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別・年齢階層別)(2019年)

「社会通念・慣習・しきたりなど」でも「職場」同様に認識の上では男性優遇派であるとの認識の意見が多数を占めているが、「平等」は2割程度と低め。「男性は『女性優遇』」「女性は『男性優遇』」の値が、相対する性別よりも大きいのも「職場」同様だが、女性優遇の値が少なすぎて、差異も何もあったものでは無い状態になっているのが実情。

年齢階層別では男女ともに30-60代では男性優遇派の値が高め、18-29歳と70歳以上で低めの値が出ており、後者では同時に「平等」の認識が高めとなる動きが生じている。18-29歳では実社会での経験がまだ浅いから、70歳以上では男女という区分がそれほど日常生活で用いられなくなっているからだろうか。

「職場」では2割台に届いていた70歳以上の「分からない」の回答の値が「社会通念・慣習・しきたりなど」では1割にも達していないこと、そして男女間ではすべての年齢階層で「平等」の値が女性より男性の方が高いことも特徴的ではある。

なお今回のデータはあくまでも回答した人の主観による認識。具体的な制度や数字に基づいた、男女平等の関係を示したものではない。その点に注意をした上で、データを見てもらえるとありがたい。


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