職場や社会一般での男女平等感、「男性優遇」な思いはまだ強いか(最新)

2023/04/05 02:35

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2023-0329内閣府は2023年3月27日、男女共同参画社会に関する世論調査の結果を発表した。それによると、職場や社会一般、慣習上において「男女が平等である」と考えている人は1-3割程度しかいないことが分かった。職場では6割強、社会一般では約8割の人が「男性の方が優遇されている」と答えている。男女別では女性の方が「男性が優遇されている」とする回答値が高くなる傾向が見られる(【発表リリース: 男女共同参画社会に関する世論調査(令和4年11月調査)】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【「夫は外働き、妻は家事」賛成派は3割台で漸減中(最新)】を参照のこと。

回答者自身が認識する男女の地位の平等感について、「職場」「社会通念・慣習・しきたりなど」それぞれの観点で「男性が非常に優遇」「男性が優遇」(以上男性優遇派)、「女性が優遇」「女性が非常に優遇」(以上女性優遇派)、そして「平等」「無回答」の計6選択肢の中から選んでもらった結果が次のグラフ。まずは「職場」だが、全体では64.1%の人が男性優遇派となった。「平等」は26.4%、女性優遇派は7.7%に過ぎない。

↑ 職場における男女の地位の平等感(男女別)(2022年)
↑ 職場における男女の地位の平等感(男女別)(2022年)

↑ 職場における男女の地位の平等感(年齢階層別)(2022<br>
年)
↑ 職場における男女の地位の平等感(年齢階層別)(2022年)

ぱっと見で青系統色の面積が大きいことから、認識の上では男性優遇派であるとの意見が多数を占めていることが分かる。「平等」は3割前後にとどまっており、少なくとも「職場では男性の方が優遇されている」との雰囲気が支配的なようすがうかがえる。

いくつか特徴を挙げてみると、男女別では多少の違いはあれど「男性は『女性優遇』」「女性は『男性優遇』」の値が、相対する属性よりも大きい。また40-50代にかけて「男性が非常に優遇」の値が大きいのが興味深い。職場での経験を経て昇進したり多様な方面で活躍の場を与えられるに連れて、男性が優遇されていると認識できる機会が多々得られるということか。

続いて「社会通念・慣習・しきたりなど」の観点から見た男女の地位の平等感。

↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別)(2022年)
↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(男女別)(2022年)

↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(年齢階層別)(2022年)
↑ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感(年齢階層別)(2022年)

「社会通念・慣習・しきたりなど」でも「職場」同様に男性優遇派であるとの認識が多数を占めているが、「平等」は1割前後と低め。「男性は『女性優遇』」「女性は『男性優遇』」の値が、相対する属性よりも大きいのも「職場」同様だが、女性優遇の値が少なすぎて、差異も何もあったものではない状態になっているのが実情。

年齢階層別では40-50代において「男性が非常に優遇」の値が高め、18-29歳と70歳以上で低めの値が出ており、後者では同時に「平等」の認識が高めとなる動きが生じている。18-29歳では実社会での経験がまだ浅いから、70歳以上では男女別といった区分がそれほど日常生活で用いられなくなっているからだろうか。

なお今回のデータはあくまでも回答した人の主観による認識。具体的な制度や数字に基づいた、男女平等の関係を示したものではない。その点に注意をした上で、データを見てもらえるとありがたい。


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