雑誌大幅下落続く、全体でも2ケタ台の下げ(経産省広告売上推移:2009年12月発表分)

2009/12/10 07:21

経済産業省は2009年12月9日、特定サービス産業動態統計調査において、10月分の速報データを発表した。それによると、2009年10月の主要メディアにおける広告費売上高は前年同月比でマイナス16.6%と先月から引き続き2ケタ%代の減少を見せていることが明らかになった。主要項目別では先月同様に「雑誌」がもっとも大きな減少率を見せている(【発表ページ】)。

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今記事のデータ取得や項目選択のあらましは記事一覧【4大既存メディア広告とインターネット広告の推移(経済産業省発表・特定サービス産業動態統計調査から)】で説明が行われている。そちらでチェックしてほしい。今記事はその2009年10月速報分を反映させたもの。

4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年同月比(2009年9-10月)
↑ 4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年同月比(2009年9-10月)

比較しやすいように先月発表データと並列して図にしてみたが、先月と比べると全体的にやや復調していること、そしてそれにも関わらず「雑誌」の悪化が続いていることが確認できる。新聞は前月-24.1%と阿鼻叫喚ものの下げを見せたが、今月はかなりの持ち直しを見せ、一安心という具合だ。また、インターネット広告は2か月ぶりにプラスに転じている。

今回多くの項目で「先月と比べて」良い値が出ているのは、昨年の10月がいわゆる「リーマンショック」にあたり、この月以降急速な広告費削減の嵐が吹き荒れたことによる反動もあるのだろう。……そのような状況下においてさらに下げる「雑誌」は、相当危機的な状況にあると見てよい。

次に、公開されているデータの推移をグラフ化する。インターネット広告のデータが掲載されたのは2007年1月からなので、それ以降の値について生成したのが次の図。

月次における4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移(2009年10月まで)
↑ 月次における4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移(2009年10月まで)

先月はインターネット広告が大きな下げを見せ「ネット広告の盛隆もこれまでか?」と思わせる一面もあった。しかし今月発表のデータを見る限り、他業種同様低迷を続けているものの、全体の中ではかなり健闘している優良期待株であることに違いは無い。一方紙媒体の低迷ぶりも相変わらず。最悪期からは脱しているように見えるが、毎月「前年同月比で」2割・3割減は当たり前状態を繰り返していることも改めて認識できる。

先日発表された景気ウオッチャー調査の結果を見る限り(【2009年11月分の景気動向指数は2か月連続の下落、先行きも2か月連続の下落】)、11月に入り企業・消費者の景気マインドは大きな下落を見せている。この意識の変化が、広告出稿にどのような影響を及ぼすのか。来月発表の2009年11月分(2010年1月発表分)が気になるところだ。

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