商品を買う・サービスを利用する意欲、「今秋」以降下落傾向へ

2009/12/12 08:47

買い物で節約イメージインターネット調査会社のクロス・マーケティングは2009年12月1日に、消費行動に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては「1年前と比べた商品の購入やサービスの利用に対する利用機会」の推移において、2009年8月の調査まではゆるやかな回復傾向を見せていたものの、最新の2009年11月には再び下落している項目が多数に及ぶことが分かった。この期間に消費者の景気に対する心境が、マイナスへ転換した可能性を示しているといえる(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2009年11月9日から10日にかけて、20-69歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。年齢階層比は20代-60代でほぼ均等割り当て、男女比は1対1。なお今調査は2009年2月から3か月毎に実施されており、今回が4回目となる。

商品の購入やサービスの利用において、1年前と比較して現在では増えたか減ったかを確認。その上で「増えた……+1」「減った……-1」の数字を割り振って回答率をかけ、「購入・利用意欲度」を意味するDI値を算出した。この値が大きいほど、「買いたい」「利用したい」という気持ちが1年前と比べて増加したことを意味する。マイナスなら1年前と比べて買い控え・利用控えをしていることになる。

それぞれのサービスについて問い合わせた結果(過去4回調査した項目に限る)を折れ線グラフにしてまとめたのが次の図。

↑ 商品購入・サービス利用のDI値推移(4回計測分のみ)
↑ 商品購入・サービス利用のDI値推移(4回計測分のみ)

2009年8月調査時までは多くの項目で、数字そのものはマイナスであるものの、少しずつながら回復基調にあったことがうかがえる(もっとも、例えば「海外旅行の回数」のように下がる一方のものもあるが)。ところが最新のデータ、2009年11月になると、まるで申し合わせたかのように、「全項目」で数字が悪化しているのが分かる。少なくとも調査母体においては、商品購入・サービス利用意欲が再び減退したといえる。言い換えれば「生活防衛」「不景気感の強い体感」を再び認識し始め、守りに転じたといえる。

元資料では「これらは調査時期の影響も考慮に入れる必要がある」とあるが、元々「1年前と比べて」という設問のため(例えば季節や旬が影響しうる「3か月」「6か月」ではない)、純粋な日取りによる影響は受けにくい。むしろ「他の要因」によって、消費者の消費性向が後ろ向きになったと考えるのが良い。

ちなみにデータ取得回数が少なく、今回のグラフから除外した項目のうち、今調査分で数字が明らかに上昇した、つまり「積極的に購入・利用するようになった」ものを抽出すると、

★内食
★クレジットカードの利用
★プライベートブランドの利用
・通信販売の利用頻度
・趣味や習い事の月謝、利用頻度

注:★マークは数字そのものがプラス。つまり「去年の同時期より増えた」もの

となる。「★」マークのついている3項目を見ても、上記にあるように「”他の要因”によって消費者の消費性向が後ろ向きになった」ことを裏付けるようなものばかりであることがうかがえよう。

肝心の「他の要因」だが、今調査からだけでは分からない。あるいは「たまたま」の可能性も否定できない。次回以降の調査結果を見て、さらに分析・類推を重ねることにするつもりだ。

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