35%が「昨年より増えた」・プライベートブランドは利用増加傾向に
2009/12/10 07:29


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今調査は2009年11月9日から10日にかけて、20-69歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。年齢階層比は20代-60代でほぼ均等割り当て、男女比は1対1。なお今調査は2009年2月から3か月毎に実施されており、今回が4回目となる。
景気後退、可処分所得の減少などで消費意欲が減退する中、食品に対する目も厳しいものとなりつつある。大量購入出来、価格も比較的安価な冷凍食品も一時期もてはやされたが、今はブームも沈静化。一方、プライベートブランド(小売店業者やそのグループ、複数の業者による販売組織体がメーカーと共同で開発、小売店自身のブランド名をつけて発売する商品)の人気は高まるばかりで、【牛乳、食パン、レトルトカレー……プライベートブランド商品、躍進中】や【「価格が割安」プライベートブランドのトップイメージ、そして浮かんでくる問題点とは】などにもあるように問題点を抱えつつも消費者に深く浸透をしつつある。
今調査の項目にある「1年前と比較した商品購入・サービス利用の増減」のうち、食品購入系のもの4項目について抽出し、グラフ化したのが下の図。いかにプライベートブランドが昨今における消費者のハートをつかんでいるかが分かる。

↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用の増減(食品購入系)

↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用(食品購入系)DI値
「冷凍食品」はやや「増えた」人が多いがそれでも1割程度。ところが「プライベートブランド」では実に1/3強・34.8%に達している。「減った」人は「冷凍食品」が23.2%で「プライベートブランド」が9.0%。結果としてDI値は「冷凍食品」が-12.7%・「プライベートブランド」は+25.8%にも達している。「少しでも節約したい」という消費者の想いが募る中、プライベートブランドへ向けられた熱いまなざしが理解できよう。
他方、「健康食品」「低カロリー・ダイエット食品」の消費性向は今一つ。これらの商品は「健康を求めたい」という人の願いをかなえるアイテムとして、常に注目されている。とはいえ主食ですら「外食から中食、そして内食に」と切り詰めている昨今では。さすがにこれらの項目にまで注力する余裕はあまり無くなってきているようである。
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