海外旅行も国内旅行も削減中、高速道路は1000円効果が継続中!?

2009/12/09 12:10

旅行イメージインターネット調査会社のクロス・マーケティングは2009年12月1日に、消費行動に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、1年前と比べて3割強の人が海外旅行の回数を減らしていることが分かった。国内旅行は海外旅行ほどではないが、2割の人が減少傾向を見せ、旅行への意欲が低下気味であることがうかがえる。一方、高速道路の利用頻度は他の旅行関連の設問よりも減少傾向が押さえめで、例の「1000円効果」が効いているものと思われる(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2009年11月9日から10日にかけて、20-69歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。年齢階層比は20代-60代でほぼ均等割り当て、男女比は1対1。なお今調査は2009年2月から3か月毎に実施されており、今回が4回目となる。

【夏休み 今年はやっぱり節約型 特にOL 海外あきらめ】などにもあるように、2007年夏頃から明確化した景気後退、燃料価格の一時的高騰などにより、国内外の旅行意欲は停滞気味。各業者も料金を引き下げたり工夫をするなどして対応しているが、状況は必ずしも良いとはいえない。リーマンショック以降は可処分所得の目減りが顕著化したこともあり、【日米共に衣服がトップ、米は食品より娯楽・旅行をカット!-日米節約比較】でも触れているが国内外を問わず旅行は控えられる傾向にある(さらに今年に入ってから、新型インフルエンザの流行もマイナス要因として加味される)。

調査結果から旅行関連の項目を抽出し、それぞれ1年前と比較した利用増減に関するグラフを生成しても、全般的に旅行業界が厳しい状態にあることがうかがえる。

↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用の増減(旅行系)
↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用の増減(旅行系)

↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用(旅行系)DI値
↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用(旅行系)DI値(「増えた」-「減った」)

内容次第では海外の方が国内旅行よりも安くつく場合もあるのだが、やはりイメージ的・動機的には海外旅行の方がハードルが高いのだろうか、「海外旅行の回数」を減らした人は41.2%とかなり高め。「国内旅行の回数」30.9%と比較して10ポイントほどの差がある。増えた人も国内旅行の方が多く、結果としてDI値は海外が-33.4%・国内が‐20.2%と大きな差が出ている。

「国内旅行の回数」よりDI値が低いのは「タクシーの利用回数」。-27.2%とかなり高め。特殊な状況下で無い限りタクシーは贅沢の代名詞的な意味合いも持つようになり、利用がためらわれているのかもしれない。

注目すべきは「自家用車のガソリン消費量」「高速道路の利用頻度」。特に後者は「増えた」人が20.1%・「減った」人が27.7%と、かなり競った結果が出ている。DI値もマイナスには違いないがわずかに‐7.6%。今回挙げた項目中では断トツの値。ガソリン消費量は昨年の大高騰と比べれば比較的安価で落ち着いていること、後者は(いつ制度が変更されるか分からないが)いわゆる「1000円定額制」効果が効いているのだろう。



月次で報告している「景気ウォッチャー調査」のレポートに目を通しても、昨今の旅行業界では最大の障壁は「新型インフルエンザ」ということになっている。春になり、この問題がある程度山場をこえることが出来れば、ある程度「新型インフル関連の」影響は薄くなるものと思われる。

ただしもっと大きな要因の「消費者の可処分所得の減少」と「消費意欲の減退」が改善されていなければ、根本的な事態打開は難しい。これらの要素の今後の動向については、事態の推移を見守るしかないだろう。

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