ビールや化粧品、衣類は減らせてもアレは減らせません……し好品の利用率減少

2009/12/09 07:06

禁煙?イメージインターネット調査会社のクロス・マーケティングは2009年12月1日に、消費行動に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、1年前と比べて自宅でのビール飲用量が減少している人は3割強に達していることが分かった。衣類やアクセサリーの減少率もほぼ同程度を示しており、いわゆる「し好品」の利用が減少傾向にあることが分かる。しかし同じ「し好品」でもたばこの本数が減った人は2割強でしかなく、たばこはなかなか止められない事情をかいま見る結果となっている(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2009年11月9日から10日にかけて、20-69歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。年齢階層比は20代-60代でほぼ均等割り当て、男女比は1対1。なお今調査は2009年2月から3か月毎に実施されており、今回が4回目となる。

給与所得が減り、景気の先行きが不透明になると、多くの人は「財布のひもを締める」傾向を強める。その矛先はおこづかいや食費であり、あるいは生活必需品以外の「娯楽品」に向けられることになる。今件ではいわゆる「し好品」の代表を5項目ほど挙げ、それらについて1年前と比べて増えたか減ったかについて尋ねている。

全体としてはいずれも減少傾向が強く、特にビールや衣類・アクセサリーは1/3以上の人が「減った」と答えている。

↑ 1年前と比較した食事(来店系)利用の増減
↑ 1年前と比較した食事(来店系)利用の増減

↑ 1年前と比較した食事(来店系)利用DI値(「増えた」-「減った」)
↑ 1年前と比較した食事(来店系)利用DI値(「増えた」-「減った」)

特にDI値のグラフを見れば、各項目の利用性向が把握できる。まず興味深いのは「ビール」と「発泡酒」の飲用量。両者とも減少傾向に違いはないが、「発泡酒」は「ビール」の半分程度でしかない。同じビール系のお酒でも価格が安い「発泡酒」の方が好まれて飲まれる傾向を示している。「増えた」人が14.4%もいるのも納得できよう。

また、「衣料品・アクセサリー」よりも「化粧品」の方が減少率は大人しめ。洋服は我慢できても、化粧までは何とかしたいという女性の思いが込められているようだ。

さらに冒頭でも触れているが、他の「し好品」と比べて「たばこの本数」のDI値が高めの傾向を見せているのも注目に値する。この1年の間にたばこの価格は上がっていないが、可処分所得が減少すれば相対的に値上げをしたようなもの。しかし「減った」人は22.0%しかおらず、逆に「増えた」人は11.5%に達している。結果としてDI値も-10.5%と、「し好品」5項目ではもっとも高い(=減少率が小さい)。

【「たばこ1箱1000円で9割が禁煙を”考える”、が……」京大大学院教授が学術論文発表】【たばこ増税、いくらになったら買うのを止める!?】でも触れているが、たばこ飲用者は価格が上昇しても、たばこを減らす本数の割合はそれより緩やかな傾向を示す。その裏付けが今データでも出来た形となっている。それだけたばこは飲用者本人にとっては「代えがたい」ものなのだろう。

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