個人の携帯インターネット利用率の推移をグラフ化してみる

2009/12/05 18:15

携帯でインターネットイメージ【4大既存メディア最大の「敵」は携帯電話にあらず】で2008年における「2008年情報通信白書」を元にした記事に対する関する問い合わせをきっかけに、「情報通信白書」の元データの取得元の一つである【通信利用動向調査】(特に【世帯編】)のデータを利用し、各種インターネットなどの普及率の推移を振り返ってみる企画記事第二回。今回はそのうち、「携帯インターネット利用率の推移」(携帯電話を利用したインターネットへのアクセス利用率推移)をグラフ化してみることにする。

スポンサードリンク


元データは上記に示した通りだが、調査方法は毎年大体同じ。例えば最新の2008年版については、2009年1月に「2008年4月1日時点で全国20歳以上の世帯構成員がいる世帯」に対して行われており、6256世帯が対象となっている(人、ではないことに注意)。郵送による調査票の送付・回収、報告者自記入によるもので、インターネットや携帯電話による調査方法ではないので、今設問のような場合における偏りは無い。回答率は72.2%、世帯主階層は20代3.1%・30代13.4%・40代23.9%・50代31.7%・60歳以上27.9%。

実は今項目については、別件で「いつかは調べておかねばならないな」と考えていたもので、具体的には【年賀状、はがきやメールあわせて平均59通・10代はメールが主役!?】がトリガーとなっている。年賀メールのスタイルとして若年層はケータイ、高齢者はパソコンが多いという結果が出ているが、「それなら携帯電話を経由したインターネット利用は、高齢者はほとんど使っていないのだろうか」という疑問がわいたため。自分が使えなければ携帯による携帯年賀メールは送れないし、自分が使えても送る相手が使っていなければ、やはり配信は出来ないからだ。もっとも単年度においては、やはり情報通信白書を元にした記事【携帯電話でのインターネット利用率をグラフ化してみる】にもあるように、高齢者は絶対的少数であることが確認されているのだが……。

ともあれグラフ化。まずは2008年末における状況。PHSは含むがPDAは含まないものとする。

2008年末における携帯インターネットの利用率(人口比)
2008年末における携帯インターネットの利用率(人口比)

具体的な読み方としては、例えば13-19歳は73.9%とあるが、これは「調査母体のうち13-19歳だけを全員集めたとして、そのうち73.9%が携帯インターネットを利用した経験がある」という意味。ぱっと見では、先の記事のグラフとほぼ同じ形。経由は違えど最終元データは同じなのだから、当然といえば当然。

続いてデータが確認できる2001年末以降のものについてその推移を折れ線グラフで示したのが次の図。なかなかに興味深い結果が出ている。

携帯インターネットの利用率推移(人口比)
携帯インターネットの利用率推移(人口比)

全体としては2005年以降横ばいとなっているが、これは20歳以上-中堅層が伸びているのに対し、6歳-12歳・13-19歳が横ばい-減少を見せていることで、打ち消し合っているのが推測できる。前者は【携帯電話のパケット定額制普及率の推移をグラフ化してみる】でも触れているようにパケット定額制の普及が大きな後押しとなっているのだろうし、20歳未満の横ばい-減少は定額制の普及以上に安全面の問題から「携帯はダメ」「防犯面で仕方ないから携帯電話を持ってもいいけど、インターネットは利用してはいけません」などの規制をかけられていることが要因だと思われる。2007年以降は本格的な景気後退で世帯の可処分所得が減り、子供の携帯電話にまで回す余力が無くなった可能性も否定できないが、それを裏付けるデータはここでは見つけられない。

一方高齢層では50-59歳・60-64歳の層が順調な伸びを示しているのが頼もしいが、それ以外は低迷したままの状態。操作や画面表示の面で若年層ほどの普及は難しいのかもしれないが、逆に考えればそれだけ工夫次第で「伸びしろ」があるともいえる。これからますます高齢者の数が増えることを考えれば、パソコンよりもハードルの低いインターネットの窓口として、携帯電話会社やコンテンツ提供側の努力がこれまで以上に求められると共に、期待できるものともいえよう。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー