新型インフルのワクチン、接種希望は4割・妊婦は7割だが子供がいない人は3割に過ぎず
2009/12/05 07:59


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今調査は2009年10月14日から10月29日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3263人。男女比は54対46、年齢階層比は10代0.7%・20代8.9%・30代28.2%・40代32.2%・50代19.0%・60歳以上11.0%。子供のいる人は55.3%。
【妊婦の9割近くは「新型インフルエンザに不安」】などにもあるように、新型インフルエンザそのものに対する不安は子供がいる、しかもその年齢が幼いほど高く、妊婦では87.0%という値が出ている。

新型インフルエンザに対する不安度(末子の年齢別)(再録)
そこでその新型インフルエンザのワクチン(予防注射。治療薬では無い)について接種したいか否かを尋ねたところ、全体では16.1%の人が「接種したい」・24.1%の人が「やや接種したい」と答えていた。合わせて40.2%が接種派となる。

あなたご自身は、新型インフルエンザワクチンを接種したいと思いますか
逆に「あまり接種したくない」は33.4%・「全く接種したくない」は16.2%となり、合わせて49.6%が反接種派。世間全般においては、接種したくない人の方が多いということになる。
もっともこれを、各回答者の末子の年齢ごとに区分して見ると様子が違ってくる。

あなたご自身は、新型インフルエンザワクチンを接種したいと思いますか(末子年齢別)
子供がいないと3人に1人。
一方で子供が学校に入ると安心したからか、接種派の数はグンと減り、その分反接種派が増えるようすがうかがえる。先の東京都の定点観測データ(【東京都におけるインフルエンザ報告数をグラフ化してみる(2009年12月3日版)】)にもあるように、確かに感染率は9歳未満が一番高いものの、10代においても決して低くはないのに、どうしたことだろうか。ハイリスクと認定されていないから大丈夫、という認識なのかもしれない(【アメリカ疾病予防管理センターのガイドライン】によれば、ハイリスク者=感染すると重症化する恐れがある人、は5歳未満の小児・50歳以上の成人・妊娠中の女性・慢性肺疾患(喘息を含む)、高血圧を除く心血管疾患、腎、肝、血液、糖尿病を含む代謝性疾患のある小児及び成人、免疫が低下状態にある成人および小児など。詳細はリンク先を確認してほしい)。
新型インフルエンザのワクチンを接種する・しないは現時点では個々の判断に任されている。とはいえワクチンの接種は本人の感染を防止するためだけでなく、感染によって(低病原性でも)他人にうつしてしまう、そして医療機関の負担が重くなるのを防ぐ(ライフラインの維持)をも意図している。そのことをも留意して考えるべきだろう。
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