子供の世話、看病……兼業主婦に祖父母は「とてもありがたい」存在

2009/12/02 17:19

子供と祖父イメージ厚生労働省は2009年11月30日、第7回21世紀出生児縦断調査結果の概要を発表した。それによると現在小学1年生(7歳)の子供を持つ調査母体の母親で、常勤やパート・アルバイトなどで働いている兼業主婦においては、8割以上が祖父母に何らかの形で子育てに協力してもらっていることが分かった。特に常勤の母親では、6割近くが「大いに協力してもらっている」と答えている。具体的には日常的、あるいは母親が忙しい時に子供の世話を見てもらうことが多く、「大いに協力してもらっている」回答者では8割前後に達している((【発表リリース】)。

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今調査は2001年1月10日-17日・7月10日-17日(つまり21世紀初頭)に生まれた子供を定点観測し(各年同一客体を調査対象としている)、経年変化を継続調査して少子化対策などの企画立案や実施のための基礎資料を得ることを目的として行われているもの。今回は7回目で、7歳になった月(2008年の1月と7月)に実施された。調査方式は調査票の配布・回収共に郵送による。有効回答数は4万0598件。

ベビーシッターや託児所問題など、子育てをする母親が何らかの形で就業する際に問題となるのが、子供の世話。選択肢の一つとして考えられるのが、祖父母に協力してもらうこと。今調査母体の母親において、子育ての面で祖父母はどのような関わり方をしているかについて尋ねたところ、常勤勤務の母親では59.9%・パートやアルバイトでは36.2%が「祖父母に大いに協力してもらっている」と回答した。

子育てに関する祖父母との関わり方
子育てに関する祖父母との関わり方

特に常勤の母親は子育ての点において、祖父母の存在が大変ありがたい存在となっている。逆に考えれば、祖父母がいるからこそ、母親も常勤に就きやすいということでもあるのだろう。

具体的にどのようなことを手伝ってもらえるのか。「大いに協力してもらっている」母親に対し、選択肢を提示して複数回答で聞いたところ、もっとも多かったのは「親の用事などで一時的に預けたい時に面倒を見てくれる」、ほぼ同数で「子供の世話をしてくれる」でそれぞれ8割前後に達していた。

祖父母が協力してくれること(「子育てに大いに協力してもらっている」回答者・複数回答)
祖父母が協力してくれること(「子育てに大いに協力してもらっている」回答者・複数回答)

トップ2の回答は冒頭でも触れたように、「日常的、あるいは母親が忙しい時に子供の世話を見てもらうこと」。時間的な拘束という点で、母親の支えとなっている。また、子供・母親自身が病気の時に面倒、看病をしてくれるなど、「いざという時の心の支え」としても重要な役割をはたしているのが分かる。

これを母親の就業形態別に見ると、常勤の場合は日常における子供の世話や「子供が」病気の時の看病に多くの票が集まっている。

祖父母が協力してくれること(「子育てに大いに協力してもらっている」回答者)(複数回答)(母親の就業形態別)
祖父母が協力してくれること(「子育てに大いに協力してもらっている」回答者)(複数回答)(母親の就業形態別)

なかなかまとまった時間が取れず、何かあってもすぐには対応しがたい常勤職にとっては、これほどありがたいサポートはないだろう。

他方、パートやアルバイト、無職の母親(専業主婦)の場合は、母親の用事がある時に一時的に子供を見てもらう点がもっとも高い値を示している。この点で、常勤の母親との柔軟性の違いが表れている。



やや余談になるが、同じような調査を「近所との人との関わり方」で行った結果がこちら。

子育てに関する近所の人との関わり方
子育てに関する近所の人との関わり方

「大いに協力」はほとんどなく、「時々協力」が4割前後。祖父母との関係と比べ、近所づきあいは疎遠なことが推測できる。また、パートやアルバイトより常勤者の方が近所との関わり方が薄いのは、ひとえに多忙で近所づきあいそのものが難しいことによるものだろう。あるいは近所の人であっても、子育てについては色々と難しい問題があり、「触らぬ神に-」という風潮が広まっているのかもしれない。

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