個人投資家の約半数は「金融資産300万円以下」

2009/11/25 07:35

個人投資家イメージマイボイスコムは2009年11月20日、金融商品への投資に関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体のうちほぼ半分をしめる「金融商品投資者」において、その金融資産が300万円以下の人は全体の約半数に達していることが分かった。1000万円以下で区切ると8割強に達しており、いわゆる「億プレイヤー」は0.7%に過ぎない。個人投資家の大部分は、小規模投資家という認識で間違いないだろう(【発表リリース】)。

スポンサードリンク


今調査は2009年11月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3975人。男女比は46対54で、年齢階層比は10代1%・20代13%・30代33%・40代31%・50歳以上22%。

調査母体全体のうち、金融商品に投資している人は48.9%。その人に対し、自分が今所有している資産総額を尋ねたところ、もっとも多い資産区分は「100万円未満」で28.0%に達していた。冒頭でも触れたが、これに「100万円-300万円未満」を合わせた「300万円」で計算すると49.2%。個人投資家の約半数が金融資産総額300万円以下という計算になる。

金融資産総額(金融商品投資者限定)
金融資産総額(金融商品投資者限定)

金額の区切りの問題もあるが、1000万円以下で換算すると85.9%。「個人投資家」というとお金持ちのイメージもあるが、上記の結果とあわせ、いわゆる「セミリッチ」はごく少数であることが分かる。

また、1億円以上の金融資産を動かせる人を「億プレイヤー」と呼ぶこともあるが、これに該当するのはわずか0.7%。仮に「無回答」がすべてこれに加わったとしても1%程度しかない。

なお、この値に「金融商品を購入していない人」のことを勘案し、調査母体全体に対する比率で算出しなおしたのが次のグラフ。

金融資産総額(調査母体全体)
金融資産総額(調査母体全体)

ますます「億プレイヤー」の存在がきら星のように輝いて見えてくる。

これら個人投資家の投資スタンスとしては、日本人らしさが出ているようで、ローリスク・ローリターン派が過半数、7割近くを占めている。

金融商品に対する態度・意識として最も近いものは(金融商品投資者限定)
金融商品に対する態度・意識として最も近いものは(金融商品投資者限定)

夏以降株価の日本独歩安・低迷が続いているせいもあり、去年と比べてさらにリスクを嫌う動きが出ているようである。



やや余談になるが、当サイトが毎月追いかけている【ノムラ個人投資家サーベイ】の最新データ(2009年11月4日発表分)における、金融資産の保有額分布は次の通り。

(参考)金融資産総額(野村個人投資家サーベイ、2009年11月発表分)
(参考)金融資産総額(野村個人投資家サーベイ、2009年11月発表分)

調査母体も区分も違うので参考にしかならないが、例えば3000万円以上の区切りで見ると今回の調査結果では4.8%しかいないのに、野村個人投資家サーベイでは14.5%と高い値を示している。これは元々野村の顧客の資産が高めであること、そして回答者の年齢が高めであることが大きな影響を与えている。高齢者ほど圧倒的な金融資産を持つ現状においては、これもまた致し方あるまい。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー