2009年11月22日
新聞の販売部数などをグラフ化してみる(上)……全体編
先に【この1年、日経わずかに読者増。毎日・専門新聞激減!?】を掲載したところ、いくつかの意見をいただくことができた。その中でももっとも多かったのは「特定母体ではなく、全体的なデータが知りたい」というものだった。これについては以前【新聞の発行部数などをグラフ化してみる】や【毎日400万部割れ・朝日も6万部減……主要新聞の状況を垣間見る】などでまとめた事があったのだが、せっかくだからデータを更新すると共にグラフを生成しなおすことにした。まずは全体的な値。【社団法人 日本新聞協会】内の【「新聞広告データアーカイブ」】から各種データを取得する。現時点では1997年〜2008年までのデータが取得可能。最初に作るのは新聞そのものの発行部数の推移グラフ。ちなみに朝刊と夕刊を共に取っている家庭においてはそれを「1部」として換算しているとのこと。

新聞発行部数(万部)(朝夕刊セットを1部で計算)
割合にしてはさほど大きなものではないが、先の記事の直近データからさらに部数を減らしているのが確認できる。具体的には減少部数は(1年間で)53.7万部・1.03%ほど。
続いて減少率著しいスポーツ紙のみでグラフを再構築。

スポーツ紙発行部数(万部)
じりじりと身を削られていくような感がある。ちなみにこの1年の減少部数は13.8万部・2.72%ほど。
次に各年の住民基本台帳を元に世帯数を割り出し、新聞発行部数と比して「1世帯あたりの新聞部数」を算出したグラフを。

1世帯当たり部数
前回の記事で「このままのペースではあと数年もすれば『1世帯あたりの新聞部数が1を割り込む』のもそう遠くはない」とコメントしたが、「あと数年」どころか翌年に割り込んでしまっている。これは部数の減少もあるが、【「お年寄りがいる家」のうち1/4・414万世帯は「一人きり」】などで解説しているように、核家族化・世帯構造の変化によって、世帯数そのものが増加しているのも少なからぬ要因となっている。

世帯の型別主世帯数(×1000世帯)(再録)
最後に、データが取得できる範囲での発行部数の前年比を、一般紙とスポーツ紙にわけてグラフ化しておく。

新聞発行部数前年比
スポーツ紙は押し並べて前年比マイナス数%を継続しており、不調ぶりがここ数年の傾向では無かったことが分かる。一方で一般紙は2004年位までは前年比マイナスプラスを行き来していたが、2005年以降はマイナスのまま推移している。奇しくもこの「2005年」は【民放連曰く「諸君らが愛してくれたテレビの広告費は減った。何故だ!?」】で触れた、テレビCMの単価低迷傾向が始まった時期と一致する。インターネットの影響が少なからず及んでいることは否定できまい。
ともあれ、新聞販売部数が全体的に減少を続けていることには違いない。
(続く)
■一連の記事:
【新聞の販売部数などをグラフ化してみる(上)……全体編】
【新聞の販売部数などをグラフ化してみる(下)……主要全国紙編とオマケ】
これらの書籍が参考になります
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