多少ながらも数字が持ち直し・前年同月比でマイナス11.2%(2009年10月分大口電力動向)

2009/11/21 09:32

電気事業連合会は2009年11月20日、2009年10月分の電力需要実績の速報を発表した。それによると同年10月の電力需要(使用量)は10社販売電力量合計で681億kWhとなり、前年同月比でマイナス6.3%を記録した。産業用の大口電力需要量は前年同月比でマイナス11.2%を記録し、依然産業の活力が低迷のさなかにあることを示している(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要および用語解説は過去の記事まとめ【大口電力使用量推移(電気事業連合会発表)】上で説明がなされている。そちらでチェックをしてほしい。

2009年10月においては大口全体で前年同月比マイナス11.2%。それだけ工場の施設の稼働率が落ちていることになる(機器の技術進歩などによる節電効果もいくぶん含まれるが、一年で加速度的な進歩がない限り、誤差の範囲でしかない)。

大口電力使用量産業別前年同月比(2009年9-10月)
大口電力使用量産業別前年同月比(2009年9-10月)

今月は前月と比べれば多少ながらも数字が持ち直している。特に化学系での回復ぶり(とはいえ前年同月比でマイナスに違いは無いが)が確認できる。

中長期的なグラフでは1か月単位ではさほど大きな違いは出ない。そこで記録保全の意味も含め、2007年1月以降の全産業別の前年同月比推移グラフのみを掲載しておく。

大口電力使用量産業別前年同月比推移
大口電力使用量産業別前年同月比推移

今年10月の時点では、大口電力使用量の観点においては、少しずつではあるが状況の回復が継続しているのが分かる。いわゆる「リーマンショック」以前までの水準にはまだ戻っていないが、グラフだけを見れば先行きは決して暗くないようにも見える。

しかし今後日本国内の政策大転換と混乱(改定か改悪かは各自判断してほしい)が起きていることで、このグラフの先行きが大きなぶれを見せることは容易に想定される。国内景気(内需)を推し量る物差しとして注目すべき指標であるだけに、大口電力使用量については今後も注意深く見守り続ける必要があるだろう。

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