ハウスや花王の上位は変わらず、花王は秒数で急激な伸び・トヨタ自動車も上位入り(テレビCM出稿量動向:2009年10月分)

2009/11/19 07:30

シーエムナビは2009年11月18日、関東・関西・名古屋主要三地区のテレビCM(コマーシャル)の2009年10月度各種ランキングデータを発表した。それによると、同月における関東・関西合計の「テレビCM放送回数」は先月に続き【ハウス食品(2810)】の広告がトップについた。一方で「テレビCM放送秒数」は【花王(4452)】がつき、先月とは違った動向を見せている。

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データの取得場所の解説、各種データの意味などの説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:テレビCM出稿量動向(シーエムナビ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

公開データを元に、関東・関西(名古屋は数が少なめなど統計上の理由で略、以下同)の各値を合計し、全国区に近い形でのランキングを生成したのが次の図。

月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト9(2009年10月、関東・関西地区合計)
月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト9(2009年10月、関東・関西地区合計)

月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年10月、関東・関西地区合計)
月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年10月、関東・関西地区合計)

・フリースポットのハウスが
10月も回数では最上位。
・花王が急激な伸び、
秒数ではトップに
今回「放送回数」がベスト9までなのは、第10位に相当すると思われる「東宝」の関西方面での統計データが取得出来なかったため、順位を確定できないことによるもの。場合によっては資生堂が上位にくる可能性もあったからである。

全般的な傾向だが、冒頭でも触れたようにハウス食品が回数ではトップな状況に変わりは無い。これは先月と同様の傾向で、【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で解説しているように、「一定期間内に決めた本数を放送すれば時間帯はいつでも良く、その代わりに放送単価が安い」という契約形式の「フリースポット契約」がメイン。さらにこの広告の場合、CM枠そのものが空いてしまった場合には「埋めぐさ」として使用されるため、テレビ局への広告出稿量が少ないほど放送機会が増えるという「広告景気状況のバロメーター」としての立ち位置も持つ。この特性を考えると、10月は8月-9月同様に、少なくとも企業の広告出稿量が「全面的に」回復したという状況ではなさそうだ。またフリースポット契約のもう一方の雄でもある興和新薬が先月と比べて順位を持ち直していること、上位陣の「回数」「秒数」共に減少しているのも、状況がマイナスを想定させる材料でもある。

一方で、そのフリースポット契約の主力でもある興和新薬・ハウス食品そのものは、回数・秒数共に減少している。[トヨタ自動車(7203)]が上位層に食い込んでいるあたりも、明るい兆しが見えてきたようにもみえる。

個別案件:アリコジャパン
また個別で気になる動きを一つあげると、今回掲載したグラフ上の上位陣には顔を見せていないものの、「アリコジャパン」の関西方面での躍進が目に留まる。関西方面に限れば第8位、放送秒数の前月比は実に1230.1%(約12.3倍)にも達する勢いを見せている。関東・名古屋方面では20位以内に確認できず、同社が関西方面に注力していた様子が分かる。

同社は先日からの報道でもご承知の通り、夏に顧客名簿の情報が流出した事件をきっかけにテレビCMの放送を自粛していた。この自粛解除が10月上旬に行われたため、このような伸びを見せることになった次第。なおアリコジャパンのテレビCMは【同社の公式サイト】でその一部を確認することが可能だ。

元々情報流出が判明して自粛が行われるまでは、同社のテレビCMはそれなりの量が投入されていた(例えば2009年7月では、関西方面の放送回数で10位に入っているなど、過去のデータで確認できる)。今後再び上位陣に顔を見せることがあるかもしれない。

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