あり得ない情景だけど思わず「ドキッ」とするビル広告

2009/11/17 05:29

ビル広告イメージ街中に立ち並ぶビルはその大きさ自身が巨大な存在感を持ち、多くの人の注目を集める的となる。当然【「何これスゴい」と誰もが目を向ける広告たち】で紹介したペンキの広告のように、格好の広告の場としても使われることが多々ある。今回はそれら「ビルを巧みに使った広告」のうちColoribus.comで紹介されていたものの中から、「有るべきものが欠けているように見えて、ドキッとさせられる」ものを2つほど紹介してみることにする。

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「怪力ってレベルじゃないぞ!」な子供が飲んでいるのは当社の牛乳です。
「怪力ってレベルじゃないぞ!」な子供が飲んでいるのは当社の牛乳です。

これはAnandoという牛乳の会社が「うちの牛乳をもっと子供達に飲んでほしい」という思いを込めて作った広告。ジュースやスポーツドリンクなどにお株を奪われていたため、「牛乳でモリモリと力をつけられるんだよ」ということを伝えるべく、そして子供の想像好きを上手く利用すべく考えたのが「牛乳を飲むとスーパーマンのような力をゲットできるヨ!」というメッセージ。

怪力でビルの一部分を横にスライドさせてしまう子供を描き、「あのビル、ずれてるよ!」と注目を集めさせる(実際にはずれているように看板を貼りつけただけ)。そしてさりげなく自社のロゴ「Anando milk」を貼りつけることで、直接の文章によるメッセージを添えることなく「ありえないほどの怪力な子供」「何がその力の源?」「ああ、Anando milkね」という連想を見た人たちの頭に起こさせる効果を発揮している。

「あのビル、レゴ製かよ!」と思わず見上げてしまう。
「あのビル、レゴ製かよ!」と思わず見上げてしまう。

こちらはもっとダイレクトに「あるべきものが欠けているように見え、ドキッとさせられる」広告。ビルの壁面がブロック状に欠けていて、そこから見えるのはレゴの凹凸部分。「そこにレゴが入るのかよ!」「このビル、レゴで出来ているのかよ!」というツッコミを思わずしたくなる。もちろん左上には小さくレゴのロゴ(シャレでは無い)と「(レゴで)遊んでね、埋め込んでね」のメッセージが。

レゴの広告イメージ元々レゴは直方体なので、特に建造物でこのような「仕組み」を作りやすい。今回紹介したのは2005年のカンヌ国際広告祭で野外広告のグランプリ賞を受賞した、チリのSilfa社によるものだが、他にも似たようなレゴ社の広告をいくつも見つけることができる。子供も大人もすぐにレゴブロックを想像できるし、子供は大喜びで注目し、家に戻ってから似たような建物をレゴで作り始めることだろう。



普段から見かける情景で何かが欠けると、「何か変わったことが起きている」というシグナルが脳内に走り、それだけで人は注目してしまう。その性質を上手く利用し、さらにその「欠けている」理由を目標物(広告対象)と連動させることで、瞬時に連想ゲームをさせて目標物への印象を深いものとする。思いつくまでには色々と試行錯誤と創造(想像)力が必要になるが、うまくいけば非常に高い効果を得ることができる。

しかも今回紹介した2件(+1件)はいずれも見た人を純粋に驚かせ、納得させ、「なるほどネ」と満足させるもの。ネガティブな印象を受けることは無い。同じ「驚き」を与える広告にしても、どうせならこれらのような「見ていて楽しい方面」に驚かせてくれる広告に出会いたいものだ。

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