ゲームに続き小学生がインターネットで使うサービスは?

2009/11/13 12:05

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小学生のインターネット利用イメージgooリサーチは2009年11月12日、小学生のインターネット利用に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、調査母体の子供(小学生)においてインターネットの利用目的としてもっとも多いのは「ゲーム」であることが分かった。次いで多いのは「検索機能の活用」であり、「勉強や宿題用」と「趣味・娯楽用」がほぼ同数で競っている状態となっている。リンクやブックマークをたどっての「ウェブサーフィン」より、検索結果からサイトを探す使い方に、小学生はすでに慣れきっているようにも見える(【発表リリース】)。


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今調査はインターネット経由で子供向けポータイルサイト「キッズgoo」において、小学生までの子供を持つ保護者に対して2009年9月17日から29日までの間に行われたもの。有効回答数は7657人。男女比は45.8対54.2。年齢階層比は20代1.2%・30代42.2%・40代52.4%・50歳以上4.2%。

インターネットを利用する小学生以下の子供を持つ保護者に、子供たちがインターネットで何を利用しているかについて複数回答で尋ねたところ、トップは「ゲーム」で6割を超えていた。次々と新しいゲームを配信するインターネットを「素敵なゲーム機」のようにとらえるのは、ある意味当然といえる。子供たちが飛びつくのも無理は無い。

自宅でのインターネット利用目的(複数回答)
自宅でのインターネット利用目的(複数回答)

次いで多いのは「検索」。「勉強・宿題用」がわずかに「趣味・娯楽用」を上回っているが、実質的にほぼ同数。娯楽・勉強双方で検索機能を使いこなしており、小学生の時点で「インターネットで検索機能を使って調べたいこと、知りたいことを探す」という行為に慣れ親しんでいる子供が相当数に達していることが分かる。もちろんこの結果は「インターネットそのものに触れている子供」を対象にしているから、子供全体で考えればこの6掛け程度になる(別項目で概算した結果、調査母体全体ではインターネットの利用率は60.2%)。それでも多い事に違いは無い。

少々驚いたのは「ウェブ学習(オンライン学習)」の割合。実に2割近い小学生が実施しているという結果が出ている。別調査機関の結果【携帯ゲーム機で「学習」している中学生は9%】では、小中高校生あわせても「パソコンで配信される教材」で学習している子供は1.6%しかいない。今調査の調査母体が、子供とインターネットとの関係に深い関心を抱いている(=キッズgooを利用する)保護者によるものだったからかもしれない。



ちなみに、メールやブログ・ウェブサイトの更新・チャット・コミュニティなど「相互情報交換のツール」としての利用は比較的少ないが、今調査はあくまでも「保護者から見た」子供の利用目的に過ぎない。子供が保護者の目のつかない場所で利用している可能性はある。実際、子供自身に聞いた他調査機関の結果(例えば【「単なる遊び」から「楽しみの道具」のために・小中学生のネット利用目的の変化】)を見ると、明らかに今調査結果よりも高い値が出ている。

フィルタ機能を利用していればそのリスクは最小限に抑えられるが、今調査の別項目によれば、フィルタ利用率は25.6%。利用しない最大の理由は「不適切なページにアクセスしないと思っている」から。子供たちはこっそりと保護者の思惑と違う利用方法をしているのか、あるいは保護者自身もインターネット上のコミュニティの利用をリスクがあるとは考えないようになりつつあるのか。それは今調査結果からだけでは判断しかねるところではあるが……。


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