両社とも2ケタ台の下げ、紙媒体の凋落ぶりが見える(電通・博報堂売上:2009年10月分)

2009/11/12 06:44

【博報堂DYホールディングス(2433)】は2009年11月11日、同社グループ主要3社の10月における売上高速報を発表した。これで先の11月10日に発表した[電通(4324)]のものと合わせ、日本国内における二大広告代理店の直近月における売上データが出そろった事になる。今記事では両社の種目別売上高前年同月比をグラフ化し、広告全体及び両社それぞれの広告売上動向を眺めてみることにする。

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データ取得元の詳細や各項目に関する算出上の注意事項は【定期更新記事:電通・博報堂売上動向(月次)(電通・博報堂)】で確認してほしい。

二大広告代理店の2009年10月分種目別売上高前年同月比
二大広告代理店の2009年10月分種目別売上高前年同月比

9月分データと比べると、「雑誌」の下落ぶりが半端ないこと・「新聞」の下落も見ると「紙媒体の凋落ぶりが見える」のは同様だが、「ラジオ」「新聞」「テレビ」の下落がやや落ち着いているようにも見える。昨年同月の下落が大きかったわけではないので、偶然によるものだろうか。また、金額の大小は別にしても、「前年同月比でプラスを見せたのは、電通のインターネットメディア部門のみ」「他部門はすべてマイナス」なのも分かる。

会社別で見ると、「雑誌」「テレビ」を除く項目はすべて博報堂の方が前年同月比のマイナス値が大きいにも関わらず、合計の値は電通の方がマイナス値が大きくなっている。これは「多項目で電通への一極集中ぶり」の可能性を示すと共に、「雑誌」や「テレビ」、とりわけ「テレビ」の影響力が(金額的にも)かなり大きい事を意味している。このようなパターンは先月から続くものであり、博報堂は「多面において同時発生した水漏れにあたふたしている」・電通は「大きく開いた穴(テレビ)が手で押さえきれなくなっている」とイメージすると分かりやすい。

これから年末にかけて、各広告代理店側としては「かきいれ時」ではあるが、不景気下ではもっとも削られやすいのも広告費に違いない。メディアそのものの構造変化と共に、景気動向を指し示す一つのバロメーターでもあるだけに、今後の動向も気になるところだ。


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【4大既存メディア広告とインターネット広告の推移をグラフ化してみる(2009年11月発表分)】

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