世界各国の「新聞・雑誌」や「テレビ」への信頼度をグラフ化してみる(番外編)(2010-2014年)(最新)

2014/11/16 19:04

先に【世界各国の「新聞・雑誌」や「テレビ」への信頼度をグラフ化してみる】【World Values Survey(世界価値観調査)】の公開値を基に、各国の「新聞・雑誌」「テレビ」に対する信頼度を算出してグラフ化したところ、ある意見をいただいた。今回はその意見に応える形で、先の独自算出による信頼度について、少々方法を変えた上で再計算を行う試みをする。大意に違いは無いのだが……。

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今調査「World Values Survey(世界価値観調査)」に関する概要、調査要項、信頼度の算出方法などは先行記事の【世界各国の「新聞・雑誌」や「テレビ」への信頼度をグラフ化してみる】を参考のこと。

寄せられた意見とは、具体的には次の通り。

「日本の値がずば抜けて高いが、これは『やや信頼』の部分が大きくかさ上げしているに違いない。このグラフは『やや信頼』と『非常に信頼』をひとまとめにしてしまっているので、意味がないのではないか」

一連の記事で、あえて「やや信頼」と「非常に信頼」をひとまとめに加算(あまり信頼しない・全く信頼しないも同じ)したのは、これまでの「DI値」の算出と同じように「加重計算はしない」という大原則に基づいてのもの。もう少し詳しく説明すると、これらの値はあくまでも「どれくらいの人数の人が信頼しているのか/いないのか」、言い換えれば「信頼している・していない人の頭数(割合上の)の差」を示している。

↑ 今件のDI値算出では、「総量としてどれくらいの信頼度」ではなく「何人が信頼しているのか・していないのか」を確認している
↑ 今件のDI値算出では、「総量としてどれくらいの信頼度」ではなく「何人が信頼しているのか・していないのか」を確認している

上の図の事例で説明すると、気持ちの強さ、つまり信頼度の強さは肯定・否定とも同じ量の5になる(強い信頼・否定を2、弱い信頼・否定を1とした場合)。ところが頭数では、信頼している人は4人、していない人は3人となり、信頼している人の方が多くなる。

気持ちの強さを数量的に推し量ることは難しい。ましてや単純選択型で選択項目が少ない場合、その度合いを確認することなど不可能に近い。その困難さ、そして「強い思いであろうが弱い思いであろうが、方向性に違いはないのだから、人数としてカウントする時には一人に変わりは無い」との考えは間違いではない。

そしてその重みを選択肢の表現のみで数量化することは困難。今回(も含め多くのDI値算出の場合)は単純に、加重計算をせずに回答数のみで算出している。例えるなら、老いも若きも、既婚者も未婚者も男性には違いなく、男女比を計算する際には一人として数えるという次第。

一方で「強い意志にはそれなりの評価でDI値に反映させるべし」との意見も理解できなくはない。そこで、「非常に信頼」「全く信頼しない」という強度の回答における重みを「やや信頼」「あまり信頼しない」の弱度の回答の2倍とした上で、先の2つの算出結果の再計算を行った。その結果が次のグラフ。

↑ 世界各国における新聞・雑誌への信頼度(2010-2014年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)(「非常に」「全く」に重点配分計算)
↑ 世界各国における新聞・雑誌への信頼度(2010-2014年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)(「非常に」「全く」に重点配分計算)

↑ 世界各国におけるテレビへの信頼度(2010-2014年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)(「非常に」「全く」に重点配分計算)
↑ 世界各国におけるテレビへの信頼度(2010-2014年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)(「非常に」「全く」に重点配分計算)

まず新聞・雑誌。プラス領域の国が少数で、マイナスが多勢という構造に変わりはない。また上位陣の国の顔ぶれに変化も無い。順位でいくぶん変動が生じ、フィリピンがわずかではあるが日本を超えてトップについたのが目立つぐらい。

テレビに至っては全体的な構成、上位陣の顔ぶれ、順位にもほとんど変わりはない。テレビへの信頼の厚さは日本をはじめとしたアジア圏によく見られるものであることが分かる。もっとも今件取り上げた国の中では、台湾や香港などがマイナス値を示しているが……。

もっともこの類のグラフにおいては、「大勢を知る」ことが最優先事項。そもそも論として算出方法が(一応合理性のあるものだが)当方独自のものである以上、先の算出方法でも特に問題は無い。とはいえ、設問次第ではウェイトをかけた上での算出も併記した方が、より実情が分かるものもあるかもしれない。


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