テレビ・ケータイ・パソコン・ゲーム機、一番大切なものはどれ?

2009/11/08 07:34

テレビよりパソコンイメージBPO(放送倫理・番組向上機構)は2009年10月23日、報告書「“デジタルネイティブ”はテレビをどう見ているか?-番組視聴実態300人調査」を公式ウェブ上に掲載した。それによると同調査母体(若年層)においては、「テレビ・携帯電話・パソコン・ゲーム機」の中で一番大切に思われているメディアは携帯電話であることが分かった。順位付けをしてもらったところ、全体では7割近い人が携帯電話を第1位に挙げている。男性よりは女性の方が、そして社会人よりも高校生の方が、携帯電話をもっとも大切だと思う傾向も明らかになっている(該当資料は【こちら】に掲載)。

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今調査は2008年11月10日から11月16日までの間に、専門調査員による訪問留置調査方式で行われたもので、有効回答数は311。16歳から24歳の東京都内に住む男女を対象としており、年齢階層は非公開。職業別階層では高校生114・大学生92・社会人59・パートやアルバイト24など。資料タイトルにもあるように、若年層を対象とした結果であることに留意する必要がある。

若年層がよく利用するメディアとして代表的なもの「テレビ・携帯電話・パソコン・ゲーム機」を挙げ、それらに「大切な順」の順位付けをしてもらったところ、「一番大切」とする票がもっとも多く集まったのは携帯電話だった。

テレビ、ゲーム機、携帯電話、パソコンの中で大切だと思う順位(それぞれのメディアに占める割合)
テレビ、ゲーム機、携帯電話、パソコンの中で大切だと思う順位(それぞれのメディアに占める割合)

例えば「携帯電話」の場合、7割近くが「一番大切」、2割強が「二番目に大切」、4%強が「三番目に大切」、3%強が「四つの中では一番大切じゃない」と答えている形になる。どうやらゲーム機は、この4つの中では一番弱い立ち位置にあるように見える(携帯電話とほぼ正逆なところが興味深い)。

パソコンの方がトップの割合は多いが、第2位ではテレビの方が多い。どちらが上位にあるか微妙なところなので、各メディアの重要度を「1位=4、2位=3、3位=2、4位=1とした時の平均点」で算出したところ、わずかにテレビの方が上になった。若年層の価値観としては「携帯電話>>テレビ>パソコン>>ゲーム機」というランク付けがなされていることになる。

各メディアの重要度(1位=4、2位=3、3位=2、4位=1とした時の平均点)
各メディアの重要度(1位=4、2位=3、3位=2、4位=1とした時の平均点)

もう少し細かく属性を区切り、「第1位」に挙げたものについてグラフ化したものが次の図。元図には「ゲーム機」の項目は無かったが、全体から逆算することによって算出した。

各メディアについて1位と挙げたものの比率
各メディアについて1位と挙げたものの比率

元々利用率が男性よりも高い女性の方が、「携帯電話」を第1位とする割合も多い。そして歳を経るにつれてその割合は少しずつ低下していく。一方で「パソコン」は女性よりも男性、高校生よりも大学生・社会人の方が割合が高い。これは実際に利用している割合に直結しているものと思われる。【女性はテレビが大好き!? 若年層のテレビ視聴時間をグラフ化してみる】【高校生や若年女性陣、テレビは熱心に観る傾向に】にもあるが、女性はテレビに対して長時間・熱心に観る傾向が強い。それでも携帯電話の魅力にはかなわないようである。



「究極の選択」話ではないが、若年層が生活の中に取り込んでいる主要メディアにおいて、その重要度を見た場合、最初に携帯電話、次いでテレビ、パソコン、最後にゲーム機という結果が出たのは、非常に興味深い。これら4メディアのうち、多かれ少なかれインタラクティブ性を持たないのはテレビだけで、しかも他メディアはそれぞれ自分以外のメディアを補完できる立場にある(例えば携帯電話はテレビも視聴できるし、パソコン的な使い方もできるし、ゲームで遊ぶこともできる)。

その観点から考えれば、テレビは他メディアと比べて一歩遅れた立ち位置にある。今はまだそのハードルの低さやブランド力から相応のポジションを確保しているものの、今後どうなるかは未知数といえる。地デジへの切替が、その足掛かりとなるとよいのだが。

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