「テレビ観る」その時あなたは何をする? ケータイでメールやサイト閲覧は6割超に

2009/11/03 07:37

テレビ視聴イメージBPO(放送倫理・番組向上機構)は2009年10月23日、報告書「“デジタルネイティブ”はテレビをどう見ているか?-番組視聴実態300人調査」を公式ウェブ上に掲載した。それによると、同調査母体(若年層)においてはテレビ視聴の最中に「携帯電話でメールやサイト閲覧をする」ことがよくある・ときどきある人の割合が約2/3に達していたことが分かった。他にも携帯電話を中心に、デジタルメディアを並行利用している場合が多く、【「テレビをつけている時間」と「視聴時間」、「視聴率」を考え直してみる】などでも指摘した、「視聴率の高さ」と「テレビ番組を視聴している時間・注視して観ている時間」が一致しないことを示唆する結果となっている(該当資料は【こちら】に掲載)。

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今調査は2008年11月10日から11月16日までの間に、専門調査員による訪問留置調査方式で行われたもので、有効回答数は311。16歳から24歳の東京都内に住む男女を対象としており、年齢階層は非公開。職業別階層では高校生114・大学生92・社会人59・パートやアルバイト24など。資料タイトルにもあるように、若年層を対象とした結果であることに留意しなければならない。

普段テレビを見ながら他のメディアを利用することがあるか否かについて、個々のメディアに対して「よくある」「ときどきある」「たまにある」「ほとんどない」「まったくない」の5件法で尋ね、そのうち「よくある」「ときどきある」をあわせた回答をまとめたところ、「携帯電話でメールやサイト閲覧をする」人の回答率は全体で64.9%に達していた。学生に限れば7割近い69.1%に達している。【テレビ観た・これから観る時何をする? 番組ネタに知人とおしゃべり】にあるように「番組の内容についてリアルタイムで語り合う」場合もあるのだろうが、それだけではなくテレビ番組と直接関係の無い事をメールしたり、サイトの閲覧をしている可能性は十分にありうる。

テレビ視聴に対する並行行動の傾向
テレビ視聴に対する並行行動の傾向

テレビを観ながら
ケータイをいじる若年層が
非常に多い。
彼ら・彼女らの
テレビへの注力度は
必然的に低いものとなる。
「本、雑誌、新聞、漫画などを読む」といった、紙媒体を並行して観る人の割合は約半数。朝食のシーンとしてよく漫画などで描写される「テレビを観ながら新聞を読みつつ食事にハシをつける」パターンが好例。あるいはごろ寝してテレビのスイッチを入れ、カウチポテトモードになりながら手元の週刊誌をぺらぺらとめくるといった具合だろうか。いずれにしてもテレビそのものへの注力度は必然的に低くなる。

第三位の「携帯電話を特にあてもなくいじる」は注目に値する。数字こそ三番目だが、他の選択肢が「サイト閲覧」「ゲームをする」「動画を視聴する」ように、何らかの特定意識・目的を持って行動しているのに、この項目では「何か特定の目的があるわけでも無く、それでもテレビを視聴している最中に他の行動をしてしまう」のを意味するからだ。つまりそれだけテレビ視聴を最初からおざなりにしている、あるいは注力するだけの価値が無いと判断していることになる。

男女別、職種別で見ると、当然ながら携帯電話まわりの回答は男性よりも女性、社会人よりも学生の方が高い。これは携帯電話での注力度が元々この階層において高い事、そしてテレビに関する情報の交換相手が多いことも一因として挙げられよう。



【テレビを「つけている時間」と「観ている時間」の違いをグラフ化してみる】や本文中のリンク先記事でも触れているように、「テレビをつけている時間=観ている時間」で無い事は、複数の結果から裏付けされている。さらに今回の調査結果を観ると、全体では半数以上・特に携帯電話に「お熱」な若年層・女性において高い割合で、「携帯電話を操作しているために『テレビをつけている時間=観ている時間』ではない」ことが理解できる。

その上【テレビCMがどのくらいの熱心さで観られているかをグラフ化してみる】にもあるが、テレビCMそのものは「番組と比べて」同じくらいに熱心に視聴する人は1/4程度でしかない。今回計測対象外の中堅層-高齢層においては不明だが、少なくとも若年層では、テレビ番組、そしてそれ以上にテレビCMは従来想定されている「視聴率」からはかなりかけ離れた割合でしか観られていない・注力されていないと考えることもできよう。

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