がん検診、受けた経験ある人は男性1割・女性3割

2009/11/01 08:23

検診イメージソニー損保は2009年10月30日、がん検診に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、がん検診を受けた経験のある人は4人に1人足らずであることが分かった。特に男性は検診率が低く、また、受けたいと思う人の割合も低い傾向がみられる(【発表リリース】)。

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今調査は2009年10月19日から20日の間に携帯電話によるインターネット経由(ネットエイジア利用)で「がんになった経験が無い人」を対象に行われたもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1で、年齢階層比は10代・20代・30代・40代で均等割り当て。

【日本人の「3人に2人が『がん』になる」「2人に1人が『がん』で亡くなる」・がんの2015年問題とは】などにもあるように、他の疾病が医学の進歩で治療法・予防法が確立される中、「がん」は対処が難しいことで知られている。相対的に「がん」にかかる人・「がん」で亡くなる人の割合が増えているのも事実である。

そこで早期発見・早期治療のためにもがん検診が必要となるが、実際にはどれくらいの人が検診を受けているのだろうか。調査母体においては定期的に受けている人は1割足らず、受けたことがある人をあわせても1/4程度でしかなかった。

がん検診経験について
がん検診経験について

男女別で見ると圧倒的に男性の方が検診に対する関心度が薄く、検診率も低い。検診経験率は男性が13.6%・女性が34.2%と、男性は女性の半分以下でしかない。また、がんの特性(蓄積性のあるものとされており、歳を経るごとに発症率が高くなる)もあってか、年齢を重ねるごとに検診率が高くなっていくのが分かる。10代はわずか2.0%しか検診率が無く、「受けたいと思っていない」人も約6割に達している。しかし40代でも半数程度しか「がん検診」を受けていないという現実も確認できる。

それではがん検診を受けていない人は、何がしかの理由があるのだろうか。複数回答で選択肢を選んでもらったところ、もっとも多い回答は「検診を受けるタイミングが分からない」だった。

がん検診を受けない理由(複数回答・がん検診を受けたことがない人のみ)
がん検診を受けない理由(複数回答・がん検診を受けたことがない人のみ)

「検診タイミング」だが、【新潟県の特設ページ】によれば、

・胃がん、肺がん、大腸がん……年1回
・乳がん、子宮頚がん……2年に1回

とのこと。参考にしてほしい。

「今のところ特に体に異常が見られない」が第二位についているが、逆説的に「体に異常が見られてから検診を受けるのでは遅い」場合もあることを考えると、理由としては適切ではないと考えられよう。

一方で「検診にお金がかかる」「検診へ行く時間が無い」「どこで検診を受けたらよいか分からない」「子供がいて、検診時に子供を預かってもらうことができない」など、行政の対応次第で状況が改善できそうな項目も多数の意見が寄せられている。冒頭で触れているように、がんが国民の健康問題において重要な要素となっていることを考えれば、対応は必要不可欠といえる。

また、男女別で見るとほぼすべての項目で男性よりも女性の方が意見が多い事が分かる。そして第一位の項目が、男性は「今のところ特に体に異常が見られない」・女性が「検診を受けるタイミングが分からない」であることを見ると、最初のグラフにもあるように「女性はがん検診をもっと積極的に受けたいのだが、色々な理由があり受けられない場合が多い」ことが想像できる。



最近は有名人の訃報を目にすると、死因の多くに「がん」という言葉を見つけることができる。それだけ「がん」が(良い意味では無いが)身近な存在になったことが認識できるはず。検診を受けたことが無い人は、一つ一つ「受けない・受けられない」理由を潰し、一度は検診を受けて「がんで無いという安心感」を手に入れることをお勧めしたい。

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