女性はテレビが大好き!? 若年層のテレビ視聴時間をグラフ化してみる

2009/10/29 07:23

テレビ視聴イメージBPO(放送倫理・番組向上機構)は2009年10月23日、報告書「“デジタルネイティブ”はテレビをどう見ているか?-番組視聴実態300人調査」を公式ウェブ上に掲載した。それによると、同調査母体(若年層)においては平日の平均テレビ視聴時間は、約2時間・休日は2時間15分程度であることが明らかになった。同じ若年層でも平日と休日、男女の違いなどさまざまな条件で視聴時間は大きく異なる傾向を見せており、テレビがどれくらい観られているかを示す貴重なデータが盛り込まれている(該当資料は【こちら】に掲載)。

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今調査は2008年11月10日から11月16日までの間に、専門調査員による訪問留置調査方式で行われたもので、有効回答数は311。16歳から24歳の東京都内に住む男女を対象としており、年齢階層は非公開。職業別階層では高校生114・大学生92・社会人59・パートやアルバイト24など。資料タイトルにもあるように、若年層を対象とした結果であることに留意する必要がある。

まず調査母体における平均テレビ視聴時間だが、当然ながら平日よりも休日の方が長い。これは在宅自由時間の違いからくるものだ。また、指摘されれば「なるほど」と思う人も多いだろうが、男性よりも女性の方が長い傾向にある。

平均テレビ視聴時間(分)
平均テレビ視聴時間(分)

グラフを見れば分かるように、男性の休日視聴時間より、女性の平日視聴時間の方が長い。また、同じ条件下なら男女間では視聴時間に20-30分の違いがあることがわかる。改めて確認するとやや驚きを隠せない値と言える。

「在宅自由時間」云々という表現を使ったが、「女性の方が平日でも在宅における自由時間が長いから、テレビを観る時間も長くなるのでは」という疑問が沸いてこよう。その疑問を解消するのが次のグラフ。

平日における在宅自由時間とテレビ視聴時間の関係(分)
平日における在宅自由時間とテレビ視聴時間の関係(分)

女性は男性よりも
自宅自由時間のうち
多くをテレビ視聴に割く
(時間・割合共に)
実は平時においては、高校生以外は女性よりも男性の方が在宅自由時間が長い。平均値も当然そのような差異が出るわけだが、なぜか女性の方がテレビ視聴時間が長い。その理由は、グラフから一目瞭然の通り、「女性は在宅自由時間全体に占める、テレビ視聴時間の割合が大きい」からに他ならない。男性と比べると16ポイントもの差をつけている。それだけ女性は男性と比べてテレビ好き(テレビ漬け)なわけだ。

「女性の方が男性よりテレビ好きなので、テレビ視聴時間が長い」。この傾向は、少なくとも若年層においては歳を経るほど強くなる。

平日における、在宅自由時間中のテレビ視聴時間割合
平日における、在宅自由時間中のテレビ視聴時間割合

高校生では男女差はわずか2.9ポイントでしかない。しかしこれが社会人になると29.1ポイントにまで拡大する。その他(恐らくは家事手伝い)は51.7%にまで達している(ただし「その他」項目は、男性が求職中・女性が家事手伝いのために立ち位置が根本的に異なるから、という可能性もある)。

テレビ番組(特に若年層向けのトレンドを追いかけるようなもの)がどちらかといえば女性向けに構成されることが多いその理由の一端は、このように「女性の方が長時間、しかも自由時間のうち多くの比率を割いて視聴しているから」にあると考えても間違いはないだろう。



今調査項目で気になったことを一つ。全体的なテレビ視聴時間だが、平均では平日119分・休日135分となっている。女性の休日でも148分に過ぎない。別機関の同様の調査では、例えば【「テレビの時間」高齢者は若者の2倍! 年齢で大きく異なるメディアへの接触時間】なら20代男性で107.7分・同女性で170.6分に達している。男性はともかく、女性の差異が少々大きいような気がする。単なる調査母体の違いによるぶれでしかないのか、それともさらに視聴時間の減少が起きているのか。他調査機関の継続的な計測データを見てみないと判断はできないが、気になる数字といえよう。

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