デザイン、価格、カメラの性能? ケータイ買い替えで重視する点・欲しい機能は!?

2009/10/30 03:35

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カメラ付きケータイイメージネットマイルは2009年10月27日、携帯電話の購入や買い替えに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、新しい機種を選ぶときにもっとも重視する点は「価格の安さ」であることが分かった。次いで「バッテリーの長持ち」「使いやすい形」など、機能的な要望が上位を占めている。一方、若年層はデザインや操作反応の速さを強く求める一方で、高齢者は画面の大きさや操作の覚えやすさを好むなど、年齢階層別に求めるものの違いも見える結果となっている([発表リリース、PDF])。


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今調査は2009年10月16日から17日にかけて、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は600。男女比は1対1、年齢階層比は10-50代と60歳以上の10年区切りで均等割り当て。

「新しい機種を選ぶときに重視する点・欲しい機能」について、複数回答で尋ねたところ(つまりすでに携帯電話を所有しており、買い替える・買い増しをすることを前提としている)、全体ではもっとも多い回答は「価格が安い」だった。

新しい機種を選ぶときに重視する点・欲しい機能(複数回答・上位10項目)
新しい機種を選ぶときに重視する点・欲しい機能(複数回答・上位10項目)

【「価格か、機能か、それが問題だ」携帯電話買い替えで重視するのは……!?】にもあるが、昨今の携帯電話買い替え需要においては、「価格より機能優先」の傾向がある。不景気下における優先順位付けの結果によるものか、あるいは「元々色々機能がついて高性能なのだから、多少機能が落ちても充分に使える」という思惑なのかは不明だが、「価格が安いに越したことはない」という考えが支配的であることに違いは無い。

上記グラフは上位10項目を挙げたものだが、価格と「デザインが良い」以外は機能方面の要望であるのが分かる。【「こんなものいらない!」携帯電話で無くても良い機能・サービスのトップは!?】で逆説的にリストアップした、「携帯電話に求められる機能」と照らし合わせると興味深い。もっとも、「要らない機能」の上位にあった「TVが見られる」が10位ながらも2割強を占めているのは意外なところ。性能のアップなどで、「それなりに観られるようになったから……」という心境の変化か、あるいは単なるデータ上のぶれ、だろうか。

年齢階層別に値を見ると、歳ごとの「重視ポイント」の違いが見えてくる。

新しい機種を選ぶときに重視する点・欲しい機能(複数回答・上位10項目・年齢階層別)
新しい機種を選ぶときに重視する点・欲しい機能(複数回答・上位10項目・年齢階層別)

価格が重要なポイントであることに違いはないが、若年層は高齢者ほどには気にならない傾向がある。他にも特徴的な動きを箇条書きにすると、

・価格……30代までは40代以降と比べるとさほど気にならない
・テレビ機能……30代前後がもっとも高い
・高齢層ほど気になる項目……画面の大きさ、重さが軽い、操作の覚えやすさ
・若年層ほど気になる項目……デザインの良さ、操作に対する反応の良さ

若年層は「ファッション性」「軽快観」
高齢層は「使いやすさ」「分かりやすさ」を
携帯電話に求めている。
テレビ機能、いわゆる「ワンセグ機能」への要望は30代前後が一番大きいが、これは出勤・帰宅途中や出張時に観られることを想定してのものだろう。また、若年層・高齢層それぞれの需要の高低傾向を見ると、若年層は「ファッション性」「軽快観」を、高齢層は「使いやすさ」「分かりやすさ」を求める傾向が強いのが分かる。

【高齢者の携帯電話、「専用機」の利用は半数前後】で解説しているが、高齢者が高齢者向けの携帯電話を使用している割合は半数程度に留まっている。価格はともかく、その他の項目においては、高齢者のニーズにあった項目を兼ね備えているように見えるのだが、普及率は今一つのようだ。携帯電話の開発側としては、さらに要望にあった機能の足し引きや充実、そして宣伝を重ねていく必要があるだろう。




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