携帯電話のパケット定額制普及率の推移をグラフ化してみる

2009/10/27 12:00

先に【主婦のケータイネット利用、若年層でますます増加中】【20代主婦、4人に1人はケータイ使って職探し】で若年-中堅の主婦層において携帯電話を利用したインターネットへの接続機会・時間が増加する傾向にあることを伝えた。その際、理由の一つに「パケット定額制の普及が進んだ云々」という言い回しを使ったが、具体的に「どのような感じで普及が進んでいるのか」について、まだ当サイトでは調べて・触れていなかった。そこで今回は、パケット定額制の普及率の推移を調べてグラフ化してみることにした。

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パケット定額制とは、各携帯電話会社毎に呼び名が違うが、要は「携帯電話経由でインターネットにいくらアクセスしても、使用料金は一定額以上とりませんよ」という契約スタイルのことを指す。駐車場利用時の「1日1000円以上は何時間停まってもいただきません」というのと仕組みは同じ。ただし、企業や契約内容により、細部で色々と異なる(パソコン接続は従量制、インターネットへフルブラウザでアクセスすると対象外など)ので注意が必要。また、有料課金サイトを利用すれば、別途料金がかかるのはいうまでもない。

携帯電話関連のデータは電気通信事業者協会(TCA)なり総務省統計局で調べるのが一番なのだが、契約数自身のデータはあるものの、パケット定額制に関するものが見つからない。そこで最大手の【NTTドコモ(9437)】のサイトから、同社の【IR部門のアニュアル・レポートページ】を探し、そこでデータを取得することにした。あくまでもNTTドコモ社のみのものになるが、他社、そして業界全体でもさほど大きな違いはあるまい・推移を推し量るには問題あるまい、との思惑によるものだ。

まずはNTTドコモの携帯電話契約数など。パケット定額サービスの契約数が急こう配を描いていること、契約数(携帯電話端末そのもの)とiモード契約数の間には少しずつ開きが出ていることなどが分かる。

NTTドコモの携帯電話契約数など(万件)
NTTドコモの携帯電話契約数など(万件)

この値を元に「iモード契約数」のうち「パケット定額サービス契約数」の割合を算出したのが次の図。

NTTドコモの携帯電話におけるパケット定額サービス契約普及率(iモード契約全体に占める割合)
NTTドコモの携帯電話におけるパケット定額サービス契約普及率(iモード契約全体に占める割合)

2005年3月末には6.1%しか無かった普及率も、4年後の2009年3月末には36.3%と6倍近くに増加しているのが分かる。3人に1人強が定額制を利用している計算だ。

ドコモだけでなく携帯電話各社ではパケット定額制を、単純に「いくらパケットを使っても定額」だけでなく、「一定量までは”低額”の定額・それ以上は従量制・一定量以上になると定額」という、三段階方式の料金体系を採用した方式を提供し始めている。従来の定額制では「ほとんど使ってないのに、それなりの額をとられるのは理不尽だな」という不満に応えてのものだが(例えばドコモなら【ドコモ、パケット定額制を2段階方式に・最低月額1029円に】で紹介した「パケ・ホーダイ ダブル」「Biz・ホーダイ ダブル」)、これがかなり評判が良いらしい。ドコモのアニュアルレポート最新版によると、2008年3月末から2009年3月末に増加した定額制契約者の大部分はこの「ダブル」であるとのこと。

ドコモの最新アニュアルレポート抜粋による、パケ・ホーダイ契約数推移
ドコモの最新アニュアルレポート抜粋による、パケ・ホーダイ契約数推移

先の記事でも触れているが、今後ますますパケット定額制の利用者数・普及率は増加を見せるだろう。それと共に携帯電話向けのネットコンテンツも市場の拡大だけでなく需要も多様化し、逆にさまざまな演出方法が展開されていくに違いない。

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