【更新】2009年9月度外食産業売上はマイナス1.5%・客足堅調なれど単価が低下し売り上げダウン

2009/10/27 07:18

日本フードサービス協会は2009年10月26日、協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2009年9月度の調査結果を発表した。それによると総合売り上げは前年同月比でマイナス1.5%となり、4か月連続のマイナスとなった。シルバーウィークの連休で天候も良く、日取り・天候的には恵まれたものの、客単価の減少が目につき売上高の増加には結びつきにくい傾向が強まりつつある、と協会側では分析している([発表リリース])。

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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われたもので、対象数は事業者数が194、店舗数は29612店舗。今月は前月と比べて事業社数が急激に増加している。何かターニングポイントを迎えたのだろうか。

全業態すべてを合わせた9月度売り上げ状況は、前年同月比で98.5%と前年同月を1.5%下回り、先月に続きマイナスを見せることになった。今年2月を底に3月(まだマイナスだが幅が小さい)・4月(プラスに転じる)・5月(プラスを維持)と確実に回復の動きを見せていた売上だが、今月は天候不順による軟調さを見せた先月までとは違い、客単価の減少という要因に頭を痛めることとなった(現象そのものは以前から見受けられていた)。

業態別では相変わらずファストフードが「比較的」堅調。稼ぎ頭のめん類、「その他」部門、そして今月は「洋風」も全体をけん引している。ただ、ファストフード部門でも「客足数の伸びで客単価の減少をカバーし、売上高をどうにかプラスに持ちこませている」傾向が見られる。

ファミレス部門は、今月は全項目がツライいレベルに。中華の奮闘ぶり(店舗数減少の割には客足数の減り方が最小限に留まっている)のに変わりはないが、売上高は全項目で前年同月比マイナス。

全店データ
全店データ

ファストフードにおける
めん類や洋風の堅調さは相変わらずだが
ほとんどすべての項目で
客単価が減少しているのが気になる。
今月は成長株のファストフード洋風部門が売上でプラスに戻り、やや復調した兆しが見受けられる。ただしめん類のデータ(店舗数の増加で客数の増加を半ばかさ上げし、売上は上昇しているが、客単価は他項目同様に減少)に代表されるように、ほぼすべての項目で客単価が減少しているのが気になる。

リリースでも言及されているが、消費者の消費傾向の減退(節約志向)と、価格値下げのプレッシャーによる企業側の低価格メニュー提供が、「お客は増えても売り上げが伸びない」というジレンマ的な現象を招いてしまっているように見受けられる。

他産業の苦境と比較すればファストフードはまだ安定している範囲に収まっているが、ファミリーレストラン、特に和風部門は昨今の「外食離れ」の影響を大きく受けているように見える。また、今月データで顕著な傾向として確認できた「単価減少」への対応策を明確な形で打ち出さないと、今後じり貧となってしまう可能性は否定できない。しばらくは厳しい情勢が続きそうだ。

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