ハウス食品がトップに躍り出る、花王が急激な伸び(テレビCM出稿量動向:2009年9月分)

2009/10/23 05:13

シーエムナビは2009年10月21日、関東・関西・名古屋主要三地区のテレビCM(コマーシャル)の2009年9月度各種ランキングデータを発表した。それによると、同月における関東・関西合計の「テレビCM放送回数」「放送秒数」共に、先月に続き【ハウス食品(2810)】の広告がトップについた。第二位には季節特性の可能性もあるが、【花王(4452)】が他社を大きく引き離し、ハウス食品に肉薄しているほどの伸びを示している。

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データの取得場所の解説や各種データの意味などの説明は、一連の記事まとめページ【定期更新記事:テレビCM出稿量動向(シーエムナビ)】に収録されている。そちらで確認をしてほしい。

公開データを元に、関東・関西(名古屋は数が少なめなど統計上の理由で略、以下同)の各値を合計し、全国区に近い形でのランキングを生成したのが次の図。

月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年9月、関東・関西地区合計)
月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年9月、関東・関西地区合計)

月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年9月、関東・関西地区合計)
月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年9月、関東・関西地区合計)

・フリースポットのハウスが
9月もトップに
・花王が急激な伸び
全般的な傾向だが、冒頭でも触れたようにハウス食品がトップな状況に変わりは無い。これは先月と同様の傾向で、【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で解説しているように、「一定期間内に決めた本数を放送すれば時間帯はいつでも良く、その代わりに放送単価が安い」という契約形式の「フリースポット契約」がメイン。さらにこの広告の場合、CM枠そのものが空いてしまった場合には「埋めぐさ」として使用されるため、テレビ局への広告出稿量が少ないほど放送機会が増えるという「広告景気状況のバロメーター」としての立ち位置も持つ。この特性を考えると、9月は8月同様に、少なくとも企業の広告出稿量が「全面的に」回復したという状況ではなさそうだ。

一方で、フリースポット契約のもう一方の雄でもある興和新薬の順位が落ちていること、そしてハウス食品・興和新薬共に8月と比べると回数・時間共に減少している傾向を見ると、ある程度広告放送枠に他社の広告が入り始めたのか、という雰囲気も見受けられる。実際今回掲載のランキング外ではあるが、[トヨタ自動車(7203)]以外にも複数の自動車会社の名前が20位以内に確認でき、「明るい兆し」が見えてきた、ようにもみえる。来月の動向が気になるところだ。

個別案件を二つ:花王とグリー
また個別で気になる動きを二つほど挙げると、一つは花王、もう一つは関東・関西の合計では10位圏外だが【グリー(3632)】の動きが目覚ましい。花王は【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】でも解説しているように、季節による変動が大きいため、今月は「上昇月」に該当している可能性が高い。広告対象の個別商品・サービス単位ランキングでは上位20位に姿を確認できないので、同社の多商品の広告を一斉に展開しているのだろう。あるいはこの時期、同社は色々大変だっただけに、その影響があるのかもしれない。

グリーは放送回数で見た場合、関東地区だけだと19位に留まっているが、関西地区では10位、名古屋地区では8位についている。さらにテレビCMの広告対象商品・サービス単位の順位では、同社のSNS「GREE」の広告放送回数順位は関東3位・関西1位・名古屋1位と群を抜いている。関西・名古屋方面で「GREE」の広告を何度となく目にした人も多いのではないだろうか。

携帯電話に関しては、未成年者への課金問題(いわゆる「見せかけ無料」問題)や類似コンテンツの訴訟合戦など、いくつかのもめ事も報じられている。これが広告出稿にどのような影響を与えるのか、こちらも注目しておきたい。

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