「子供は欲しい、けど……」最大のハードルは健康? 仕事との両立? いえいえやっぱり……

2009/10/23 05:13

ハードルイメージマクロミルは2009年10月21日、子供手当と育児に関する調査結果を発表した。それによると、調査母体(既婚男女)で「子供が欲しい」と思っている人にとって最大のハードルとなる要素は「経済面の不安」だった。実に4人に3人が経済面での不安を抱えていると答えている。年齢や健康、体力面での不安や、仕事と育児の両立が困難という意見も大きいが、経済面の不安に比べると半分かそれ以下でしかない(【発表リリース】)。

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今調査は2009年10月6日から7日の間にインターネット経由で既婚男女(学生除く)に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は464対536。年齢階層比は20代124・30代428・40代448。

調査母体において、(今後新たに・今はいないが一人でも)子供が欲しいと思っている人は478人。それらの人に子供が出来る・増えることに対して不安に感じること・ハードルと認識していることについて複数回答で尋ねたところ、最も多い回答は「経済面での不安」で実に77.2%に達していた。

今後子供を持つにあたってハードルとなりそうなことは(複数回答、子供が欲しい人ベース)
今後子供を持つにあたってハードルとなりそうなことは(複数回答、子供が欲しい人ベース)

グラフ化は略するが、「経済面での不安」は若年層の方が値が高く、20代男性では85.1%・20代女性では81.4%に達していた。昨今の不況も多分に影響しているのだろう。

次いで多いのは「年齢・健康・体力面での不安」。これは当然ながら歳を経る毎に値も高くなり、例えば女性では20代が11.9%しかないのに、40代になると86.5%にも達してしまう。

若い人ほど「色んなことをやりたい」
お金の問題が最大のポイントであることは、ある意味当然であり、それが確認できただけでも有意義といえる。さらにここでは、二つの項目についてスポットライトをあててみる。まずは「仕事と育児の両立」について。これがハードルとなっていると回答した人は、全体では27.6%。しかしこれを性別・年齢階層別でみると、男女とも若年層の方が大きな値を占めている。

今後子供を持つにあたってハードルとなりそうなことは(複数回答、子供が欲しい人ベース)(「仕事と育児の両立が難しい」回答)
今後子供を持つにあたってハードルとなりそうなことは(複数回答、子供が欲しい人ベース)(「仕事と育児の両立が難しい」回答)

20代と40代を比較すると、「仕事と育児の両立が問題だ」とする意見は2倍も違う。歳を経ると育児の時間が取れるのだろうか。

もう一つの項目、「自分や夫婦の時間を大切にしたい」を見ると、やはり同じ傾向が確認できる。

今後子供を持つにあたってハードルとなりそうなことは(複数回答、子供が欲しい人ベース)(「自分や夫婦の時間を大切にしたい」回答)
今後子供を持つにあたってハードルとなりそうなことは(複数回答、子供が欲しい人ベース)(「自分や夫婦の時間を大切にしたい」回答)

こちらの項目では20代と40代の差は「仕事と育児の両立」項目を遥かに超え、男性で4倍、女性では10倍近くに及んでいる。

先の別機関の調査結果【男性より女性の方が婚活には消極的・理由は「一人が楽しい」「他に時間を使いたい」】でも触れているが、若年層において異性との交際へのモチベーションが低い理由の主要素として「一人でいるのが楽しい」「他に時間を使いたい」など自分でやりたいことが多く、「交際へ時間を割くのがもったいない」というのがある。

すでに結婚をして子供が欲しいと考えている人においても、「一人でいるのが楽しい」はともかく「他に時間を使いたい」=「自分でやりたいことが多い」がハードルとなっていることを考えると、「自我を通すことが子供を持つハードルになっている」と考えても間違いではなさそうだ(「仕事」の幾分かは経済的理由もある。しかしその一方で「仕事を成し遂げたい」という自分の主張もあるはず。「自分や夫婦の時間を大切にしたい」は自分の要望以外の何物でも無い)。

それがよいか悪いかは別として、昔と比べると「できることが増えた」「できる機会が増えた」のが、婚姻率の低下・少子化の一因と考えるのは……あまりにも拙速だろうか。

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