子供は何人欲しいかな? 一番多い意見は「二人まで」

2009/10/23 05:12

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子供イメージマクロミルは2009年10月21日、子供手当と育児に関する調査結果を発表した。それによると、調査母体(既婚男女)においては欲しい子供の数は「2人」とする意見がもっとも多い傾向にあることが分かった。一方で現在子供がいない人において、1/4強が「子供を欲しいとは思わない」と回答している(【発表リリース】)。


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今調査は2009年10月6日から7日の間にインターネット経由で既婚男女(学生除く)に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は464対536。年齢階層比は20代124・30代428・40代448。

既婚男女(子育て世代の20-40代)のうち子供がいない人に対し、これから子供が欲しいか否かについて尋ねたところ、人数を別にすれば「欲しい」という回答は3/4近くに達した。逆に1/4強は「子供は要らない」と答えている。

今後子供が欲しいか(現在いない人ベース)
今後子供が欲しいか(現在いない人ベース)

欲しい人数については「2人」とする人が半数近くで多数意見を占めており、「1人」の2割をあわせると、「子供は二人まで」の考えが支配的であることが分かる。

一方、すでに子供を持つ人の意見はどうだろうか。全体では3割強が「もう一人はほしい」と答えている。そのうち、「現在子供が一人いる人」に限れば「もう一人(あわせて二人)」が半数近くを占め、やはり「子供は二人まで」という意見が多数派のようだ。

現在の子供の数別・今後欲しい子供の数(現在いる人ベース)
現在の子供の数別・今後欲しい子供の数(現在いる人ベース)

「現在子供一人」の人では14.4%の人が「あと二人」(=計3人)と答えているものの、「子供二人」では「あと一人」(=計3人)は24.3%に増えている。これは精神的・経験的な余裕が出来て「二人までかな、と思ったけど、もう一人くらいは大丈夫かな?」という心境の表れと思われる。

もっとも、この「あと一人」の考えは、どれだけ子供が増えてもさほど変わりは無いようで、3人以上でも19.2%。むしろ考え方としては「2人だろうと3人だろうと大した違いは無い」というおおらかな心構えによるものかもしれない。

人口増加を果たすためには、一世帯当たりの子供の数が2人を超えている必要がある(大人は夫婦で二人。子供は成年に達するまでのリスクを考えるとぴったり2人では、全体としては減少してしまう)。【「お年寄りがいる家」のうち1/4・414万世帯は「一人きり」】にもあるように、最新のデータでは一世帯当たりの人員数は2.55人。つまり子供は2世帯に1人程度、という計算。【男性より女性の方が婚活には消極的・理由は「一人が楽しい」「他に時間を使いたい」】などでも解説しているように、夫婦世帯構成率そのものが減少する傾向をみせる中、世帯あたりの子供の増加は望まれるべきなのだが……やはり色々なハードルが高く、それはかなわないのが実情・現状なのだろう。


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