【更新】20代・30代の未婚女性、交際相手がいない割合増加中

2009/10/19 07:02

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女性の一人暮らしイメージ結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2009年9月14日、20代・30代の未婚女性に対する意識調査の結果を発表した。それによると、調査母体においては現在交際相手がいない人が6割を超えていることが分かった。また、この割合は年々増加傾向にあり、20代未婚女性においては1996年時点と比べて20ポイント近く増加していることも明らかになった([発表リリース])。


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今調査は楽天リサーチを使ったインターネット経由で行われたもので、調査期間は2009年9月3日から4日。対象は調査時点で20-39歳の結婚経験の無い女性で、有効回答数は900人。年齢階層は20代と30代で均等割り当て。

調査母体(つまり未婚の20-30代女性)に、現在交際相手がいるかいないかについて尋ねたところ、20代では63.6%・30代では63.1%がいないと回答した。3人に2人は交際相手が居ないことになる。

未婚男女20・30代で「交際相手がいない」割合の推移
未婚男女20・30代で「交際相手がいない」割合の推移

グラフではほぼ同条件における男性の推移(6月調査)も併記したが、

・男女とも20代より30代の方が「交際相手がいない未婚」の割合が高い
・男女、各年齢層とも年と共に交際相手のいない割合が増加する傾向にある。
・とりわけ2006年から2009年にかけて、若年層(20代)の「交際相手のいない割合」の増加が目立つ
・男性の方が女性よりも交際相手がいない割合が高い

などの傾向が見られる。元資料では特に言及はされていないが、2006年から2009年にかけての急激な増加傾向は、いわゆる「金融(工学)危機」に代表される不景気、そしてそれが元の(男女間における)社会環境の変化が要因となっている可能性が高い。

今調査はあくまでも「未婚の」男女に対するものなので、「交際相手がいる人はさっさと結婚して、既婚者が増えているから、その分未婚者による『交際相手がいない』割合が増加するのでは」という推測もなりたつ。しかし【25-29歳で59.9%・働き盛りの女性、未婚率増加中】にもあるように、男女とも未婚率そのものが増加する傾向があるところを見ると、むしろ「未婚率も、交際相手もいない割合も双方とも上昇中」、言い換えれば「男女間の交際機会、そして交際後の結婚機会も減少中」であることが分かる。

これらの傾向は不景気によるもの以外に(ただしそれだと景気が比較的良かった1990年後半時期の数字が説明できない)、結婚観の変化も一因なのだろう。そしてそれよりも、【「本当の」少子化対策が急務であることがひとめで分かる図】でも触れているように、「結婚して子育てが安心して行える社会的・経済的基盤が整っていないこと」が大きな原因として挙げられよう。


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