おからこんにゃく(簡単唐揚げタイプ)

2009/10/19 04:44

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おからこんにゃくイメージGarbage Shot」第百十五回。今回は以前【鳥のから揚げ……(闘病記ブログ)】などでも紹介した、おから(豆腐を作った時に出来る副産物)で作ったこんにゃく「おからこんにゃく」。先日、『アマゾンジャパンでも通販対象になっている(「おからこんにゃく」でアマゾン検索)』ことに気が付き、モノは試しと注文した次第。今回は津軽雪花の「元祖おからこんにゃく」シリーズのうち「簡単唐揚げタイプ」にスポットライトを当ててみることにする。


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【津軽雪花の公式サイト】で詳しく説明されているが、「おからこんにゃく」とは「おから」がたくさん入ったこんにゃくのこと。加熱することで食感が肉に良く似たものとなる、不思議な性質を持っている。カロリーが控えめで食物繊維が豊富、しかも青森県特許流通支援事業第1号にも指定されているという要注目な食品。「食感が肉そっくりなこんにゃく」という話は前々から耳にしており、一度実際に試してみたかったのだが、今回ようやく実現することになる。

今回注文した「おからこんにゃく」たち
今回注文した「おからこんにゃく」たち

簡単唐揚げタイプ
簡単唐揚げタイプ

今回は『元祖おからこんにゃく お試しセット』と『おからこんにゃく 「津軽雪花300g 簡単唐揚げタイプ」』の2セットを注文。本来なら後者だけで良いのだが、せっかくだから(&送料の都合)で両方を選んでみることに。

「簡単唐揚げタイプ」には、おからこんにゃく300グラムと専用の粉(小麦粉や香辛料などが入っていて、味付けのポイントになっているようだ)30グラムが同梱されている。

「簡単唐揚げタイプ」には「おからこんにゃく」と「専用の粉」が
「簡単唐揚げタイプ」には「おからこんにゃく」と「専用の粉」

おからこんにゃく自体の見た目は、こんにゃくというよりはおでんの練りモノ(つみれ)に近い。調理方法としてはごく簡単で、「おからこんにゃくを袋から出して水気を切る」「容器や袋に、水気を切ったおからこんにゃくと専用の粉を混ぜて良くかき合わせて、こんにゃくに粉がなじむようにする」「10分ほど経過したらよく揉んで、170度の油(弱火をお勧め)で7-8分ほど揚げる」だけ。

水気を切ったおからこんにゃくに専用の粉をふりかけ、よくなじませる
水気を切ったおからこんにゃくに専用の粉をふりかけ、よくなじませる

170度に熱した油で、弱火で7-8分ほど揚げる
170度に熱した油で、弱火で7-8分ほど揚げる

はい、できました!
はい、できました!

断面図イメージ見た目は鶏肉のから揚げと瓜二つ。右に断面を拡大した写真を載せておくが、みっちりときめ細かい鶏肉のような感がある。

肝心の味・食感だが、まず歯ごたえは鶏のから揚げとほとんど変わらない。ぎっしりと肉が詰まったあの「から揚げ」にほぼ近い。さすがに皮の部分の弾力性までは再現できないが、外皮のカリカリ感も「とりから」と大した変わりは無い。

味の方は……当方の調理方法が下手だったのかもしれないが、100%これを「鶏のから揚げ」と評するのには無理がある。こんにゃく特有の生臭さが多少残ってしまうため、少々の違和感を覚えるかもしれない。とはいえ、から揚げ好きなら十分以上に堪能でき、満足できるレベルには違いない。ご飯のおかずに出してもまったくそん色のない味。「所詮おからとこんにゃくから作ったモドキモノだから」となめていると、「ごめんなさい」とおからこんにゃくに謝りたくなるレベルではある。

数字的検証をしてみる
せっかくなので諸般数字的データについて検証を加えてみることにしよう。まず一番気になるであろうカロリー。これはパッケージによると、おからこんにゃく自体+専用の粉で330グラムあたり146Kcal。これを100グラムに換算すると44.2Kcalになる。さらに揚げものの場合、から揚げの場合だと食品自身の重量の5-10%の油が吸収され、油1グラムあたりのカロリーは9Kcalで換算されるので、100×10%×9=90Kcalの油が加わる。「おからこんにゃく」自身は100グラムあたり50Kcalも無いが、油で揚げることで2倍ものカロリーが加わるわけだ。

同様に塩分、そして価格についても計算し、某大手弁当・惣菜店における惣菜としての鶏のから揚げの同項目の数字を1.00とした場合の比較結果がこちら。

鶏のから揚げ(一般惣菜用)とおからこんにゃくのから揚げにおける、カロリー・塩分・価格比較(鶏のから揚げを1.00とした場合)
鶏のから揚げ(一般惣菜用)とおからこんにゃくのから揚げにおける、カロリー・塩分・価格比較(鶏のから揚げを1.00とした場合)

カロリーが意外に多いように見えるが、これはひとえに油で揚げたのが原因(約2/3が油によるもの)。「おからこんにゃく」の他のバージョン(ショウガ焼きタイプやプレーンタイプなど)を使い、揚げものではなく焼き物として調理すれば、かなりカロリーは減らせるはず。また、価格は「自分の調理の手間」を考慮していないので単純比較はやや問題があるかもしれないが、あくまでも参考値ということで。何より塩分が極めて小さいのが、当方としてはありがたいお話。

最後に賞味期限について。基本的に賞味期限は2週間。ただし冷凍をすることで2か月ほど保存することができる。一度冷凍してから解凍すると、おからの持つ歯ごたえが前面に出て、食感がより一層肉に近付くという話だ。機会があれば、ぜひお試しあれ。


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