環境のためにしてること、トップは「歯みがき時の水」。逆に台所回りで反エコに見える行動も……?

2009/10/17 09:52

環境活動イメージ化成品・樹脂、繊維などを製造販売するクラレは2009年10月13日、主婦の新しい環境動向に関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、環境のために日頃から実行していることとして「歯を磨く時は水道の水を流し放しにしない」人は8割を超えていることが分かった。他にも「詰め替え商品の利用」「エアコンの温度を控えめ」「照明はこまめに切る」などの項目で多くの人の実践傾向が見受けられる。一方で料理の際の水回り・油周りの処理や使い捨て商品の利用など、ライフスタイルの変化によるものか、一部の項目では8年前と比較して実行率が下がった「環境貢献行動」も確認できる(【発表ページ】)。

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今調査は2009年8月にインターネット経由で関東一都三県・関西二府四県に住む主婦に対して行われたもので、有効回答数は500人。地域比は関東・関西で1対1、年齢階層比は20-40代、50歳以上の区分でほぼ均等割り当て。職業比は専業主婦298対会社・パートなど202。

「地球環境保全のため」「エコロジーのため」と評されると何か大層なもののように聴こえるが、要は「当たり前のこと」「節約行動」「もったいないことをしないこと」であることが多い。今回挙げられた選択肢の一覧を見ても、それは明らか。もっとも多くの人が実践していた「歯を磨く時は水道の水を流し放しにしない」も、指摘されれば「ああ、確かに無駄だし、実行すれば水道代が節約できるよネ」と理解できるはず。

環境のために日ごろから実行していること
環境のために日ごろから実行していること

「詰め替え商品の多用」「エアコンの設定温度の調整」「照明の適時消灯」「エコバックの持参」などの項目は「エコ活動」として代表的なものであるし、すぐにでも・誰にでも可能で、節約にも結びつく。「エコはお金の無駄遣いを防ぐ」という好例だ。

また、これらの項目は「エコ活動チェックリスト」としてもそのまま使える。読み返して「あ、こんなこともいいのね」と気付かせてくれるものもあるはず。

8年前と比べると、「エコじゃなくなった」に見えるもの
グラフを見るとほぼすべての項目で、8年前と比べて増加傾向を示しており、ある程度エコ活動が浸透しているように見える(「エコバッグ」のように、使用するアイテムそのものの普及が一因の項目もあるが)。一方次の項目では、逆に大きな減少傾向が見受けられる。

・流しに油を流さない
・流しの排水口にろ過紙などを利用している
・油は食用油吸収剤で処理する
・使い捨てのものは使わないようにしている

今件設問は「該当項目をしているかいないか」に対する回答でしかない。例えば「流しに油を流さない」において、「はい」と答えなかった人がすべて「油を流している」とは限らない。「流すような油を用いない、油料理を滅多にせず、流す・流さないの判断そのものが必要とされない」人もある。そして「食用油周り」にマイナス傾向が多発しているところを見ると、「台所での食用油に対する環境行動がルーズになった」と考えるよりは、「台所で捨てるほどの油を使う料理(例えば揚げもの)をしなくなった」と仮説した方がスマートな感がある。

また「使い捨てのものは使わないようにしている」の項目も、単純に「使って捨てる」傾向が高くなったというよりは、使い捨て商品そのものの利用機会が減った、あるいはリサイクルを前提とした商品が多数を占めたため、「使い捨ての商品=環境に厳しい」という図式が当てはまりにくくなっているのかもしれない。

前回調査の8年前と比べ、消費者の生活、商品のスタイルにも、大きな変化が生じている、ということなのだろう。

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