【更新】2007年時点で二酸化炭素排出量がアメリカを超えた国は……どの国がたくさん二酸化炭素を出しているかがひとめで分かる図2007年版

2009/10/08 07:58

二酸化炭素イメージ国際エネルギー機関(The International Energy Agency (IEA))は2009年10月6日、「世界エネルギー外観2009年版」の速報版(IEA releases special early excerpt of the World Energy Outlook 2009)を公開した。それによると、2007年時点で国別二酸化炭素排出量において、中国がアメリカを抜き世界最大の排出量を計測していたことが判明した(【発表リリース】)。

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二酸化炭素の国別排出量についてはすでに【どの国がたくさん二酸化炭素を出しているかがひとめで分かる図】で2006年時点におけるデータを掲示している。これはJCCCA:全国地球温暖化防止活動推進センターからのものによる。

今回発表された速報版では、2007年時点、そして2020年・2030年において「通常シナリオ」「色々な二酸化炭素削減技術がうまくいった場合の『ベターシナリオ』」の2通りについての予想値が、「世界全体」「OECD」「アメリカ」「EU」「日本」「ロシア」「中国」「インド」「他の主要先進国」「他の諸国」について記述されている。

まずは2007年時点のデータをグラフ化する。なお、区分は重複しているところがあるようで、全部を足すと世界全体の値を超えてしまう。そこで今回は公開されたデータの中から上位5か国と1共同体(EU)を抽出し、それ以外はすべて「その他」で区分することにした。

世界の二酸化炭素排出量比率(2007年、主要国のみ、二酸化炭素換算)
世界の二酸化炭素排出量比率(2007年、主要国のみ、二酸化炭素換算)

詳細値は後ほど公開されるであろう「世界エネルギー外観2009年版」全体版などで伝えられるはずだが、国単位で見ればアメリカを抜き、中国が二酸化炭素排出量でトップに立つことになったことが確認できる。2006年のグラフではEU諸国がバラバラになっており順位は下についていたが、今回のように共同体単位でまとめると(※京都議定書における排出量削減目標設定はEU単位で設定されているため)EUは中国・アメリカに次いで三番目に大きな排出量を誇ることが確認できる。

また、排出量を人口で割り、一人当たりの排出量を算出したものが次のグラフ。

一人当たりの二酸化炭素排出量(2007年、主要国のみ、トン/年)
一人当たりの二酸化炭素排出量(2007年、主要国のみ、トン/年)

先の2006年のグラフと比べて日本の順位が上がっている。これは数字を良く見れば分かるように、ドイツやイギリスなどEU諸国内の先進国が、どちらかといえば工業化が遅れている(自然が残されている)国と平均化されEUとして一つにされ、順位が下がった結果。

京都議定書一つを取っても、「なぜEUは削減目標がEU単位なのに、二酸化炭素排出量の取引は個別の国単位で出来るのか」など疑問を呈する部分が少なくない。それはさておくとしても、2007年時点で「中国」という国単位で二酸化炭素排出量が世界最大となった事実に違いはなく、たとえ一人頭の排出量が他国より少ないように見えても、科せられた責任は重大であるといえよう。

なお同資料では上記にあるように、2020年・2030年における予想値も掲載されている。せっかくなのでその予想値(通常シナリオ利用)を元に、各年の「世界の二酸化炭素排出量比率」をグラフ化しておく。

世界の二酸化炭素排出量比率予想(2020年、主要国のみ、二酸化炭素換算)
世界の二酸化炭素排出量比率予想(2020年、主要国のみ、二酸化炭素換算)

世界の二酸化炭素排出量比率予想(2030年、主要国のみ、二酸化炭素換算)
世界の二酸化炭素排出量比率予想(2030年、主要国のみ、二酸化炭素換算)

あくまでもこれは「通常シナリオ」上の予想であり、技術革新が飛躍的に行われた場合はまた別の比率になりうること、その他の状況変化で動向は大きく変わりうることをあわせて記しておく。

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