賃貸住宅会社への来客層の変化をグラフ化してみる

2009/10/05 07:54

賃貸住宅の管理会社による協会「日本賃貸住宅管理協会」などが2009年7月9日に発表した、【賃貸住宅景況感調査日管協短観(pdf)】。ややデータは古め(といっても一応直近データ)ではあるが、賃貸住宅業界について「業者側からみた」さまざまな現状をかいま見ることができる、貴重なデータが多数含まれており、参考になることが多い。今回はその中から、賃貸住宅管理会社にやってくるお客さんの変化について、グラフ化してみることにする。

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今調査は2009年4月1日から30日にかけて、紙面により協会会員に対して行われたもので、有効回答数は245社。回答対象期間は2008年10月1日-2009年3月31日についてのもの。なお項目の目安としては「増えた……+10%以上」「やや増えた……+5%」「変わりなし……プラスマイナスゼロ」「やや減った……-5%」「減った……-10%以上」である。

来客層を「学生」「一般単身者」「一般ファミリー」「法人」「高齢者」「外国人」に大別した上で、それぞれの来客数の変化について尋ねたところ、全体的にはすべての層で減少傾向がみられることが判明している。

賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2008年10月-2009年3月における、前年同期比で)
賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2008年10月-2009年3月における、前年同期比で)

中でも「学生」と「法人」の減り方が著しい。【ちぎっては投げ】さんでも指摘しているが、「法人」減少の理由は不景気による社宅需要の低下(経費削減による社宅制度取りやめや、社宅新設ニーズの低下)が要因だろう。一方「学生」の減少だが、少子化の影響が1年で急に現れるとは考えにくいので、むしろ一人暮らしを諦め、より出費の少ない実家からの通学を選ぶ学生が増えたことによるものと思われる。

一方、「高齢者」「外国人」の2項目が他の項目と雰囲気がまったく異なるのは、それぞれの特殊事情……というより、これらが昨今の不景気でも賃貸住宅ニーズにはあまり影響されないことを表している。

傾向がより分かりやすいように、DI値(増えた派-減った派)でグラフを作ると、各項目の状況が手にとるように分かる。

賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化・DI値(2008年10月-2009年3月における、前年同期比で、増えた派-減った派)
賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化・DI値(2008年10月-2009年3月における、前年同期比で、増えた派-減った派)

法令の改正や景気のドラスティックな変化がない限り、今後もこのような状況はしばらく続くだろう。特に高齢者の賃貸住宅へのニーズ増加は、ますます顕著なものとなるに違いない。

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