【更新】「現金・預金」の割合は両国とも減少:日米家計資産推移(2009年2Q)

2009/09/30 07:45

日本銀行は2009年9月29日、同年第2四半期(4-6月)における資金循環の日米比較に関するレポートを公開した。それによると株価上昇の影響を受けて日米共に「株式・出資金」項目の額・家計全体における比率は大きな上昇を見せることになった。これに伴い「現金・預金」の割合は両国とも減少しているが、額においては日本が増加したのに対し、アメリカでは減少する傾向を示している(【リリース掲載ページ】)。

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今リリースは日本銀行が年4回定期的に速報値として発表しているもの。以前掲載した【日本の家計における金融資産の構成比率の変化をグラフ化してみる】から連動させる形で色々とグラフ化してみることにする。

まずは直近、2009年第2四半期(2Q)時点での、日米の家計における資産構成比率。日本が現金や預金に大きく傾倒している一方で、アメリカが株式や投資信託を大きく保有している図式に変わりは無い。

日米家計金融資産構成比率比較(2009年2Q)
日米家計金融資産構成比率比較(2009年2Q)

これを日米別にその推移をグラフ化する。まずは日本。構成比率と絶対額の推移を見てみる。

日本の家計金融資産構成比率比較(1997年-2009年2Q)
日本の家計金融資産構成比率比較(1997年-2009年2Q)

日本の家計金融資産構成(1997年-2009年2Q)(単位:兆円)
日本の家計金融資産構成(1997年-2009年2Q)(単位:兆円)

直近数年で「現金・預金」の比率が大きく伸びたのは、貯金額そのものが増えたというよりは、株価の低迷によるところが大きい。もっとも直近前四半期と比べると、現金・預金の額も大きく増加しているようだ。

一方アメリカ。

米家計金融資産構成比率推移(2007年4Q-2009年2Q)
米家計金融資産構成比率推移(2007年4Q-2009年2Q)

米家計金融資産構成額推移(2007年4Q-2009年2Q)(兆ドル)
米家計金融資産構成額推移(2007年4Q-2009年2Q)(兆ドル)

株価上昇で「株式・出資金」の割合や額が増加した構造は日本と変わらないが、「現金・預金」においては比率・額ともに減らしている。一部で「アメリカの貯蓄性向は大きく増加している」という話もあるが、少なくとも直近四半期の間ではやや減少しているようだ(もっとも債券がその穴埋めをしている形で、さらに投資信託や保険・年金準備金などの手堅い資産も大きく増えている)。

今後、特に日本国内においては政治状況に伴う経済への不安化の高まりから、株価は再び大きく動く様相を見せ始めている。この株価動向が日本の家計における金融資産にどのような変化をもたらすのか、注意深く見守る必要があろう。


※2013.06.25.更新
今件記事は説明が多分に重なる部分などを省略した簡略版です。全体版及び最新版については【日米家計資産推移(日銀)最新記事】にて掲載しています。

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