歩きは1キロ、自転車は3キロ……普段の生活で行ける距離

2009/09/28 08:15

歩きイメージ内閣府は2009年9月24日、「歩いて暮らせるまちづくりに関する世論調査」の結果概要を発表した。それによると、普段の生活で歩いて行ける範囲としては500-1000メートルの人がもっとも多く、1000メートル以内で約6割を占めていることが明らかになった。一方自転車では1000-3000メートルの人がもっとも多く、5000メートル以内で7割足らずに及んでいた。もっとも高齢者になると自転車に乗れない・乗らない人が多いようで、具体的な回答をする人がかなり減る結果も出ている(【歩いて暮らせるまちづくりに関する世論調査】)。

スポンサードリンク


今調査は2009年7月16日から8月2日までの間に20歳以上の男女に対して調査員による個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は3157人。男女比は1.00対1.19。

日常生活において歩いて行ける距離を選択肢の中から一つ選んでもらったところ、全体では「501-1000メートル」の回答がもっとも多く37.3%を占めた。また、冒頭にもあるように、1000メートル以内が58.9%と6割近くに達している。

歩いて行ける距離
歩いて行ける距離

年齢階層別にみると、高齢者ほど「500メートル以内」の割合が多いようにも見えるが、その分「500-1000メートル」が少なく、「1000メートル以内」の区分では他の年齢層とさほど変わらない。

一方自転車になると、全体では5000メートル以内が67.5%に達している。自転車は確実に行動範囲を広げるアイテムとして役だっているようだ。

自転車で行ける距離
自転車で行ける距離

「3001-5000メートル」「5001-7000メートル」の区分の変化を見れば分かるように、年齢を重ねるにつれて自転車で行ける距離は段々と短くなる傾向がある。また「分からない」の項目がグンと増えるのは、そもそも論として「自転車に乗らない」「自転車を持っていない」からに他ならない。

歩きは1000メートル、自転車は3000メートル……平均値を出してみる
せっかくなので平均値を出してみることにする。各階層の中央値(「-以上」の区分はそれ以前の区分の中央値の増加分に比してプラスする)と各区分の割合を掛け合わせて順繰りに足していき、それぞれの年齢階層別の平均値を算出。その結果が次のグラフだ。

歩いていける距離(平均、m)
歩いていける距離(平均、m)

自転車で行ける距離(平均、m)
自転車で行ける距離(平均、m)

70歳以上はさすがにやや凹みがあるが、それでも歩いて行ける距離は年齢階層別に見てもほぼ変わりがないのが分かる。これは意外といえば意外。

一方自転車は利用者の移動可能距離そのものが減る傾向にある他に、利用しない人も増えるので、歳と共に距離が減少する傾向にある。あくまで平均だが、70歳以上は20代の半分以下でしかない。

自転車を利用しない・できない人のことも考えると、高齢者に優しい街づくり・住宅環境としては、歩いていく場合を想定すると、1000メートル四方に必要な施設が存在することが求められそうだ。もちろんバス停や駅などがその領域内にあれば、もっと遠出が可能なことはいうまでもない。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー