回数、時間共にハウスがトップ。興和やハウス食品も顔を見せる(テレビCM出稿量動向:2009年8月分)

2009/09/26 08:46

シーエムナビは2009年9月25日、関東・関西・名古屋主要三地区のテレビCM(コマーシャル)の2009年7月度各種ランキングデータを発表した。それによると、同月における三地区合計の「テレビCM放送回数」「放送秒数」共に【ハウス食品(2810)】の広告がトップについた。第二位には同じくフリースポット広告が主力の興和新薬がついており、さらに放送時間ではACジャパンが上位に顔を見せるなど、広告出稿量不足が深刻化している様子がうかがえる。

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データの取得場所の解説、各種データの意味などの説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:テレビCM出稿量動向(シーエムナビ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

公開データを元に、関東・関西(名古屋は数が少なめなど統計上の理由で略、以下同)の各値を合計し、全国区に近い形でのランキングを生成したのが次の図。

月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年8月、関東・関西地区合計)
月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年7月、関東・関西地区合計)

月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年8月、関東・関西地区合計)
月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年8月、関東・関西地区合計)

・フリースポット広告増加
・公共広告の急増

テレビCM枠販売が不調!?
全般的な傾向だが、冒頭でも触れたようにハウス食品・興和新薬が上位を独占している。特に放送回数では他社に大きな差をつけているのが分かる。これらの企業のCMは【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で解説しているように、「一定期間内に決めた本数を放送すれば時間帯はいつでも良く、その代わりに放送単価が安い」という契約形式の「フリースポット契約」がメイン。さらにこの広告の場合、CM枠そのものが空いてしまった場合には「埋めぐさ」として使用されるため、テレビ局への広告出稿量が少ないほど放送機会が増えるという「広告景気状況のバロメーター」としての立ち位置も持つ。この特性を考えると、少なくとも8月はテレビ局に対する企業の広告出稿量がかなり少なく、テレビ局の営業担当も相当苦心した様子がうかがえる。

それをさらに裏付けるのが、「放送秒数」で3位に入っている【ACジャパン(公共広告機構)】。いわゆる「公共広告」を配信する社団法人で、CMの最後に「えいしー」というキャッチフレーズが流れるので、観た記憶のある人も多いはずだ。こちらも基本的に番組がスポンサーを確保できない場合など「埋めぐさ」的に使われるが、広告料は原則無料。「フィラーCM」とも呼ばれている。ACジャパンのCMは企業CMよりも寸が長め(30秒前後がメイン)のため、回数では10位以内に入らなかったものの、放送秒数では3位についている。

7月で「気になる」として取り上げた自動車関連企業は、8月ではようやく確認することができた。とはいえトップ20内にいるのは[トヨタ自動車(7203)]1社のみ。自動車産業全体としては、まだまだ財政的に辛く、テレビCM出稿にまでお金が回らないようすがうかがえよう。

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