【更新】2009年8月度コンビニ売上高は5.5%のマイナス・タスポ効果も終わり天候不順も重なり大幅マイナス

2009/09/26 08:43

日本フランチャイズチェーン協会は2009年9月25日、2009年8月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると8月は平均気温の低さや日照時間の少なさ、台風接近などで夏物商材の売れ行きがいまひとつだったことや、タスポ効果一巡の反動もあり、結果として売上高全体は大きく縮小。既存店ベースの売上高は前年同月比-5.5%となった([発表リリース、PDF])。

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今調査の概要は、今定期更新をしている記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明が行われている。そちらで確認のこと。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は3か月連続のマイナス、全店は2か月連続のマイナス
・全店ベース……-2.9%
・既存店ベース…-5.5%

●店舗数
・+2.2%

●来店客数:既存店は2か月連続のマイナス、全店は2か月ぶりのプラス
・全店ベース……+0.5%
・既存店ベース…-1.7%

●平均客単価:既存店は9か月連続マイナス、全店も9か月連続マイナス
・全店ベース……-3.4%(580.1円)
・既存店ベース…-3.8%(573.5円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-4.6%←弁当不調継続
・加工食品……-3.4%←アイスなど夏物が不調
・非食品………-1.0%←タスポ効果終了
・サービス……+5.4%
・合計…………-2.9%

※既存店……1年以上営業中の店舗

8月は北日本・東日本では低温・少日照時間など7月に続く形で天候不順が続き、さらに台風の接近などもあったため、夏物商材、特にアイスクリームやソフトドリンクの売り上げが低迷。そして一巡したタスポ効果の反動(売り上げが落ちるのではなく、前年同月比であまり差が出なくなるためかさ上げ効果が無くなる)もあり、大きなマイナスを見せることになった。一部店舗では医薬品の販売も開始されているが、タスポのような「コンビニ売上全体を押し上げる」までには至らないようだ(医薬品は「非食品」項目に該当)。

「タスポ特需」は終わり、
医薬品は代わりにならず。
客単価の減少は続く。
客単価が継続してマイナスを見せているのは気になるところ。お客側の節約志向、それに伴う商品単価の引き下げが少なからぬ影響しているのだろう。他のサービスも含めて「便宜性」そのものを提供する(ために商品を定価販売し、サービス創生分を転嫁させる)のがビジネスモデルのコンビニそのものを、否定しかねない。

また、弁当の不調は今回リリース中では言及されていなかったものの、該当項目が不調なことや「好調」などの説明がないことから、少なくとも芳しい状況では無かったことが容易に想像できる。【ローソン、「驚きの商品開発プロジェクト」でお弁当ニーズの二極化に対応へ】でも触れているように[ローソン(2651)]ではお客のニーズに合わせる形で提供弁当の二極化を促進するなど、各コンビニでお弁当へのテコ入れを継続中だが、成果は出ていない。採算性の高いレジ横商品(中華まんやおでん、フライドチキン)に対するプロモーションがいつにも増して活性化しているのは、弁当の不調分を少しでも補う腹積もりもあるのだろう。

タスポで中堅男性層を取り込んだコンビニ側では、今度は若年層女性を足止めしようとばかりに、各店でスイーツに力を入れ始めている。ローソンがデザートをブランド化したように(【ローソン、オリジナルデザートを新ブランド「Uchi Cafe' SWEETS(ウチカフェスイーツ)」に統一】)、各店テコ入れをしているようすがうかがえる。【男はパン、女はお菓子-コンビニで最も買うもの調査結果】にもあるが、元々女性はコンビニでお菓子を買い求める傾向が強い。これに拍車をかけるような誘導ができれば、タスポ効果とまではいかないが、中長期的な売上アップ効果が期待できる、かもしれない。

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