上下を繰り返しながらも漸次縮小方向に??…大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる(2)トヨタ自動車

2009/09/22 17:41

先に【テレビCM出稿量の上位陣をグラフ化してみる(2009年7月分)】で、シーエムナビが定期的に発表している関東・関西・名古屋主要三地区のテレビCM(コマーシャル)のランキングデータを元にした、テレビCM出稿量の上位陣をグラフ化した。昨今のテレビCMやテレビ局、及びCMを出稿している企業のお財布事情が垣間見れる興味深いデータであり、「ならばさらにさかのぼって色々と傾向を見てみようじゃないか」という趣旨の記事パート2。【花王(4452)】に続いて登場するのは、自動車産業の雄、[トヨタ自動車(7203)]。昨今の不景気による自動車産業の苦境はすでに知るところであり、テレビを観ている人は「自動車のCMが減ったな」と感じているところだろうが……。

スポンサードリンク


データの取得場所の解説、各種データの意味などの説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:テレビCM出稿量動向(シーエムナビ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

今回取得できたデータは2006年1月から2009年7月分まで。そのうち関東と関西のデータを足して(名古屋は省略)、グラフを生成することにした。なお公開データは毎月放送回数の上位20位までのものなので、場合によっては20位より下となりデータが取得できない場合がある。その時は翌月に再び20位以内に入っていた場合、「放送秒数」の値と先月比から該当月の放送秒数を割り出し、その上で直近前月の「1放送あたりの平均秒数」を算出してその値を元に「放送回数」を逆算する。

なおこれらのデータは放送出稿「量」であり「料(金)」では無い。放送回数や放送秒数が多い=放送料(広告費)を多く投入している「とは言い切れない」ので注意が必要。昨今のテレビ業界不況で広告単価も落ちているし、ましてや次の記事で解説する「フリースポット契約」などもあるからだ。あくまでも「目安」「資料」程度のものとして見てほしい。

上位20位のランキングではトヨタ以外に【日産自動車(7201)】【三菱自動車(7211)】[ホンダ(7267)]なども時々顔を見せているが、その回数は少なく、連続したグラフを生成するに至らない。残念ながら他社との比較は断念せざるを得なかった(特に「テレビ広告大幅カット」を宣言している日産の動向は見てみたいところだったが)。

さてそのトヨタだが、先の花王のような季節属性のようなものはなく、不定期的に上下を繰り返しているようにみえる。

トヨタ自動車のテレビCM放送回数と放送秒数(関東・関西合計)
トヨタ自動車のテレビCM放送回数と放送秒数(関東・関西合計)

●トヨタ自動車のテレビCM傾向
・大規模な減少は見られず
・広告量漸減の傾向
データを入力している際に何となくではあるが、経年と共に出稿量が減少(具体的には盛り上がりを見せる月の上がり方が少なくなる、20位以内に入らない月が増える)する雰囲気が感じられた。そこで多項式近似曲線を点線で引いたところ、緩やかながら減少する傾向が確認できた。

新車の発表やキャンペーンの実施などで、一時的に広告を大量投入することにより、結果的に広告量が増加することはあるだろう。しかし全体的に見れば、広告単価が減少していることをあわせて考えると、テレビCMの予算は漸減していると見てよいものと思われる。

また先の記事でも触れているように、直近の2009年7月においては、関東・関西ともにトヨタ自動車の広告出稿量は20位以内にランクインしていない(上記グラフでもデータは空白)。2008年中盤あたりからの継続的かつ加速度的な減少傾向を見ると、トヨタ自動車のテレビCM離れはまだしばらく(そしてあるいはさらに大規模に)続きそうだ。

■一連の記事:
【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】
【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(2)トヨタ自動車】
【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー