ひと月に「雑誌も書籍も読む数ゼロ」その割合は5人に2人も

2009/09/20 11:07

読まれない本たちイメージ楽天リサーチと楽天ブックスは2009年9月14日、読書・図書に関する調査結果を発表した。それによると、一か月の平均雑誌・書籍(紙媒体)の購読数が「ほとんどゼロ」の人は、両媒体とも4割強に達していることが分かった。雑誌は購読数がやや多いものの、それでも読む層の中でもっとも多い層は「一か月につき1冊」であり、雑誌・書籍離れを再確認できる結果といえる(『発表リリース』)。

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今調査は2009年8月31日から9月1日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比は1対1、年齢階層比は10代から60代(10代は15歳以上)で均等割り当て。

先日同様の調査が別調査機関で行われたが、それによると(【進む本離れ!? この一か月に本を読まなかった人は4割近く】)、雑誌以外の書籍(紙媒体、以下同)を1冊も読んでいない人は4割近くに達していた。今調査では書籍と雑誌に区分した上で、「普段」どれくらい一か月に購読するかを尋ねたところ、「ほとんど読まない」とする人が雑誌で40.2%・書籍で42.3%に達していた。データのぶれを考えれば、ほぼ同じ結果といえる。

一か月の書籍・雑誌購読数
一か月の書籍・雑誌購読数

雑誌は定期発刊誌がほとんどであることから購入冊数が書籍より多少は多めなものの、それでも「買わない:4割」「月1冊:2割」という構図は書籍とほとんど変わらない。週刊誌の場合は月に4-5冊発売される計算になるので、毎週週刊誌を購入している人すらあまりいないということだろうか。

書籍:30代-40代で「読まない人」多し
性別・年齢階層別でみると、意外な結果が見えてくる。まずは書籍。

一か月の書籍購読数
一か月の書籍購読数

一か月の書籍購読数で「ほとんど読まない」と回答した割合
一か月の書籍購読数で「ほとんど読まない」と回答した割合

ぱっと見で、男女とも30代から40代の中堅層において、書籍購読数が少なめになっているのが分かる。それは「ほとんど読まない」回答率だけを見ても明らか。男性は40代・女性は30代の過半数が「書籍はほとんど読まない」と回答していることになる。「若年層の書籍離れ」がとやかく言われているが、少なくとも今調査からはむしろ中堅層の方がその傾向が強いことが分かる。

雑誌:男性は高齢者でもそれなりに読んでいる
続いて雑誌。こちらは書籍よりも一層若年層の方が読んでいるようなイメージがある。

一か月の雑誌購読数
一か月の雑誌購読数

一か月の雑誌購読数で「ほとんど読まない」と回答した割合
一か月の雑誌購読数で「ほとんど読まない」と回答した割合

やはり書籍と比べれば多少は読まれている割合が大きいものの、全体では4割が「雑誌を読んでいない」と回答している。

興味深いのは書籍とは性別・年齢階層別の傾向がやや異なること。雑誌では年齢別傾向があまり見受けられず(、とはいえ30・50代で凹んでいるのが気になる)、女性は経年と共に読まない割合が増加していく。男性の雑誌を読まない割合にあまり変化が無いのは、通勤途中で雑誌に目を通す機会が多いからだろうか。



今調査はインターネット経由によるものなので、紙媒体に目を通すことについては多少のバイアスがかかっている可能性がある。世間全体ではもう少し書籍・雑誌が読まれる割合が多いかもしれない。

とはいえ、「読まない割合4割」が他機関調査とほぼ一致したこと、「活字離れ」が若年層に限ったものではないことなど、注目すべき点も多い。紙媒体の「起死回生作戦」は主に若年層のハートをつかみ直すことに向けられているようだが、その戦略についても考え直す必要があるのかもしれない。

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