花王がトップ、夏を反映してドリンク系企業が上位に(テレビCM出稿量動向:2009年7月分)

2009/09/18 05:00

シーエムナビは2009年8月19日、関東・関西・名古屋主要三地区のテレビCM(コマーシャル)の2009年7月度各種ランキングデータを発表した。それによると、同月における三地区合計の「テレビCM放送回数」「放送秒数」共に【花王(4452)】の広告がトップについた。第二位にはサントリー、第三位にはキリンビールと、夏に向けてビールメーカー各社が攻勢をかけている様子がうかがえる。

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データの取得場所の解説、各種データの意味などの説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:テレビCM出稿量動向(シーエムナビ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

公開データを元に、関東・関西・名古屋の各値を合計し、全国区に近い形でのランキングを生成したのが次の図。

月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年7月、関東・関西・名古屋地区合計)
月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年7月、関東・関西・名古屋地区合計)

月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト7(2009年7月、関東・関西・名古屋地区合計)
月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト7(2009年7月、関東・関西・名古屋地区合計)

「放送回数」が上位10位にも関わらず「放送秒数」が7位までなのは、公開データが各地区「放送回数」の上位20位までであること、企業戦略上の選択だと思われるが地区によって投入広告量に大きな違いがあり、特定地区で大量投入・別地区では上位20位にも入っていない(=合計が算出できない)企業が存在するため。

例えばアリコジャパンの場合、関東・名古屋では上位20位内にその姿を見つけることはできないが、関西の場合には「放送回数」で10位・「放送秒数」では(分かる範囲では)3位に入っている。アリコジャパンがいかに7月において関西に重点広告展開をしていたことが分かる。その他、マクドナルドが関東に重点広告展開をしていることなど、じっくりデータを見渡すと面白い実情が色々見えてくる(興味のある人は各自確認してほしい)。

さて全般的な傾向だが、冒頭でも触れたように花王の広告出稿量が断トツ、他社から抜きんでていることが分かる。新製品の展開もあるのだろうが、清々しいまでのボリュームといえる。そしてこれもまた冒頭でふれたように、サントリーやキリンビールなど、夏に向けて出荷が増加するビール系企業の広告量も目覚ましい。

一方で手堅いブランド維持のためか、【ハウス食品(2810)】やいくつかの薬品メーカーの顔も見える。生活に身近な商品を展開しているからこそ、テレビCMの大量投入で「お馴染みのアレ」という立ち位置をキープしたいのだろう。【風邪薬 選んだ理由は 有名だから】【胃腸薬、知名度も利用度もトップはお馴染みのあの薬】など複数の調査結果にもその成果が見えている。

他方気になるのは、上位陣に自動車関連の企業名が見当たらないこと。上位20位まで下っても、関東地区は全滅、関西地区では日産自動車が12位、名古屋地区では[トヨタ自動車(7203)]が15位・【日産自動車(7201)】が20位(いずれも放送回数)が顔を見せているに過ぎない。たまたまアピールすべき新車が無かった・少なかったからなのかもしれないが、自動車産業の苦境やそれに伴うテレビCM出稿量の減少が改めて認識できるよう。

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