電車内 あなたは何をして過ごす? 寝たりケータイ、それより……

2009/09/14 07:55

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窓の外の景色などを眺めるイメージマイボイスコムは2009年8月21日、電車の利用に関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては、電車内での過ごし方でもっとも多くの人が回答した選択肢は「窓の外の景色などを眺める」で半数近くの人が同意を示していた。次点に「寝る」がついており、昨今の電車利用者の疲れ具合も見えてくる。また、携帯電話を使って何かをする人も多く、「時間の合間に利用できる長所」が有効に活かされていることもうかがえる(【発表リリース】)。


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今調査は2009年8月1日から5日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3869人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代33%・40代30%・50歳以上21%。

電車という交通機関では、乗車してから目的地に着くまでしばらくの間、電車に身をゆだねることになる。立ち・座りなど状態の違いはあるが、閉鎖された空間内で手持無沙汰になるという、滅多にない状況下におかれる。そんな状況下で人々はどんな風に時を過ごすのだろうか。もっとも多いのは、道具も何も不要で、「移動中」という自分が置かれている状態を十分に堪能できる行動「窓の外の景色などを眺める」だった。半数近くの人がそのようにして時を過ごしていると答えている。

電車の中ではどのような事をして過ごしますか?(複数回答)
電車の中ではどのような事をして過ごしますか?(複数回答)

「外を眺める」「寝る」が上位。
新聞や雑誌を読むより、
ケータイをいじっている方が多い。
次点は「寝る」。こちらも4割強の人が回答。よほど器用な人で無い限り、立ったまま寝ることは難しいため、「座ること」が必要条件になる。少しでも睡眠時間を確保しようという人の知恵(シエスタ的なもの)が反映されている。また、電車内の環境の良さ(温度や振動)が眠気を誘うこともあり、睡魔に襲われやすいのも一因だろう。

グラフ中携帯電話絡みのものを赤で、書籍や新聞、雑誌など紙媒体系のものを青で塗ったが(「ワンセグテレビ」は専用受信機の可能性あり)、今や電車内の過ごし方に「携帯電話の利用」がごく普通に浸透しているのが改めて確認できる。また、用意された選択肢によるところもあるが、携帯電話の利用は紙媒体に目を通すこと以上に高頻度で行われているようにも見える。

やや余談になるが、「新聞を読む」は8.3%。今調査がインターネット経由で行われていることから、世間一般と比べれば新聞離れ度が高い可能性はあるが、それを考慮してもかなり少ない値に見える。一昔前は電車内を見渡すと、新聞を読む人ばかりだったものだが……。



電車内でケータイイメージ電車内の窓がすべて黒塗りで塗りつぶされたり、地下鉄しか利用できない状況にならない限り、トップの「窓の外の景気などを眺める」がその立ち位置から追いやられることはないだろう。また、電車内の心地よさや社会の忙しさにも変化はありえそうになく、次点の「寝る」も不動の地位を占めるに違いない。

一方で、雑誌や新聞などの紙媒体の利用は今後ますます減り、携帯電話などの情報端末の利用機会が増加していくことは想像するに難くない。将来は「新聞や雑誌などを携帯電話(やその類のデジタルアイテム)で読む」割合がもっと増加していくものと思われる。


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