電球を1100個もため込んだ老婆

2009/09/13 09:19

白熱電球イメージ【EICネット】などでも伝えられているようにEUでは2009年9月1日から、つや消し電球と100ワットの透明電球の販売が(在庫分を除き輸入も含めて)禁止となった。今後新規の発注は禁止され、他のワット数が小さい透明電球も逐次同じ措置が取られ、2012年にはすべての従来型電球が店頭から姿を消すようになる。2020年までに温室効果ガス排出を20%削減するEUの計画に基づく措置の一環なのだが、イギリス南東部にあるKent州Sittingbourneに、この政策に真っ向から反発する老婆が現れた。自宅に1100個もの白熱電球を貯め込むと共に、白熱電球の販売禁止政策を取り消すよう訴えている(【DailyMail】)。

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白熱電球に囲まれるValerie Hemsley-Flint嬢(DailyMailより)
白熱電球に囲まれるValerie Hemsley-Flint嬢(DailyMailより)

彼女の名前はValerie Hemsley-Flint嬢、62歳の年金生活者。彼女は500ポンド(7万5000円)以上を年金から抽出し、100ワットの白熱電球をストックしている。そして自分の寿命が尽きるまでに必要な分、1100個もの白熱電球を購入した。彼女の主張としては、EUが提唱している代替用の電球(小型蛍光灯など)が本を読むのに十分な明るさではないことや、点滅することに対して我慢することができないというのだ。彼女は光過敏性てんかん(光の点滅が過剰に起きるとてんかん症状を発する場合がある)をわずらっており、蛍光灯が点灯する時の「チカチカ」が大敵となりうるのである。

「私が叔母と同じくらい生き延びると考えれば、あと30年分は、私の全部の部屋用に白熱電球が必要よね。今のストックは1100個。ずいぶんとお金はかかったけど、私にとってはかけがえのないもの。お墓にまで持って行くわよ」彼女はこのように主張する。ある見積もりによれば、彼女の住宅には1度に20個もの電球が必要になるため、55回分の交換用電球が用意できたことになる。そして彼女は今後もストックされた白熱電球の山に埋もれながら、「白熱電球販売禁止」の措置を取りやめるよう、政府に訴えかけていくとのこと。

Valerie Hemsley-Flint嬢が心配している「明るさが十分ではない」という点は(同一表記ワット数を使っているからであり)、もう少し明るめに表記されているタイプのものを購入すれば問題は解決するだろう。ただし「点灯時のチカチカ」は蛍光灯タイプの電球では解決は難しく、LEDタイプのものに頼るしかない。しかし日本における市場価格から分かるように、LEDタイプの電球はまだまだ高価。彼女の心配は、LEDタイプの電球が安価になるまでの間、続きそうだ。


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